彼岸花にみえる一生
9月の下旬ころからでしょうか。
家のまわりを歩いていると、彼岸花をみかけるようになりました。
スッと真っ直ぐ数本がまとまって咲いている姿は美しくもあり、少々不気味でもあるというのが、私が彼岸花に持つイメージです。
そういったイメージを持っているからか、咲いているのをみかけると妙に目がいってしまいます。
赤く、線香花火のように咲く彼岸花ですが、花期が終わりに近づくと少しずつ赤色が色あせて白っぽくなっていきます。そして、最後にはくたりと倒れて枯れていく。自分からは遠い場所に行ってしまうような感覚を覚えます。
なんだか「一生」がその姿に見えるような花だなと。
彼岸花が見せてくれる「一生の早送り」。短い時間ですが、今年も十分に味わいたいと思います。