2024/10/06_#747_選定療養ではなく、わかりやすい負担を
病院薬剤師→医療マーケティング→メディカルコールセンターへ転職しました。
診療報酬が改定となり、10月に入り選定療養の導入が始まりました。
選定療養について、考えたことを書きます。
選定療養の制度自体は、上記の厚労省のページを読んでください。
今回は、選定療養の内容よりもなぜ、もっとわかりやすい負担にしないのかということを書きます。
後発医薬品がある薬で、先発医薬品を選ぶときに追加でお金が発生するというものが選定療養です。
ただ、この計算方法がわかりにくく、いくら負担が増すのかわかりません。
医療費増大していて、国の負担が重くなってきたので、その負担軽減のために導入されています。
今は、年齢の応じた医療費負担の区分になっています。
例えば高齢者(65歳以上)であれば1割(現役並みの収入は除く)です。
収入が現役世代ほどなくても、資産(不動産など)を持っている人はいます。
資産を加味してそれをベーズに負担をして貰う形にしたほうがまだシンプルで理解しやすいです。
選定療養で先発医薬品と後発医薬品の4分の1の差額を負担となっていますが、高齢者も増えるので、今後その負担割合が上がることは確実です。
そうすると料金の計算が複雑になります。
医療機関ではレセコンで料金を計算していますが、そのレセコンの改修にも手間や費用がかかります。
細々した改正・改修よりも根本的に保険制度内容を見直して、料金体系もわかりやすくすべきです。
携帯電話の料金が下がり、料金体系もわかりやすくなったように、医療保険制度を修正して料金体系もわかりやすくすべきです。
医療における1点=10円のような換算は不要です。
点数で計算して、円に戻す?などという複雑なものは不要です。
例えば、手術などでは、術式に応じて料金をつける、医師の熟練度に応じて追加料金をつけるなどが考えられます。
今の医療保険制度では、熟練度は関係なく、術式で一定の金額が決まっています。ベテランも新人も同じ料金です。
そこについても医療保険制度を直す必要があると感じています。
医療費も増大していますが、これを成長分野に置き換えることができれば、売上が伸びていることになると思います。
例えば、日本の医療制度を海外にパッケージとして売り込んで導入させ、そこからコンサル料などをもらうなどができると感じています。
そうすれば、医療費増大=悪いことではなく、成長産業であると捉えることができます。
成長産業にもっていくにしろ、今の医療保険制度をよりシンプルな設計にしないといけないです。