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2025/01/17_#850_高齢者分析してみた

今まで高齢者に対しての調査を読むことはありませんでした。
そのため、高齢者に対してはイメージでの思い込みがありました。

voicyパーソナリティの木下さんの放送で高齢者で仕事をすることの有用性を話していました。

その放送の中で令和5年版高齢社会白書と令和元年「高齢者の日常生活に関する意識調査」(内閣府)の資料を取り上げていました。

自分の目でもそれらの調査を直接見て、分析してみました。


令和5年版高齢社会白書

我が国の総人口は、令和4年10月1日現在、 1億2,495万人となっている。 65歳以上人口は、3,624万人となり、総人口 に占める割合(高齢化率)も29.0%となった。

令和5年版高齢社会白書

高齢化率は29.0%で、やはり高齢化が進んでいるなと感じました。
1.2億人は人口としていますが、約3分の1程度が高齢化が進めば、経済などは停滞するのは当たり前だと感じました。

内閣府の調査では、経済的な暮らし向きについて「心配がない」(「家計にゆとりがあり、まったく心配なく暮らしている」と「家計にあまりゆとりはないが、それほど心配なく暮らしている」の計)と感じている人の割合は全体で 68.5%となっている

令和5年版高齢社会白書

経済的な暮らし向きについて心配がない 65歳以上の者は68.5%であり、これは年金がもらえているから、資産的には十分もっているからだと思いました。
メディアで焚き付けている老後不安は、思ったよりも少ないのかもしれません。

現在収入のある仕事をしている60歳以上の者については約4割が「働けるうちはいつまでも」働きたいと回答しており、70歳くらいまで又はそれ以上との回答と合計すれば、約9割が高齢期にも高い就業意欲を持っている様子がうかがえる

令和5年版高齢社会白書

働きたい意欲は高齢者でも持っていることがわかり、働いていて収入を確保できるから、経済的な暮らし向きができるのか、経済的な暮らし向きをしたいから働いているのか、どちらの関係性によるかわかりませんが、関係性はありそうだと思います。

令和元年「高齢者の日常生活に関する意識調査」(内閣府)

https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/r01/gaiyo/index.html

全国の60歳以上(平成31年1月1日現在)を対象とした調査です。
Q1で生きがいを感じているのは79.6%(「十分感じている+「多少感じている」の合計」)で、自分としては意外と高い数値だと感じました。

60歳以上では、親の介護や子どものことなど色々と悩みが多くなる年代だと感じていて、むしろ生きがいをあまり感じていないだろうと思っていました。
親の介護などでストレスを感じていても、それを悪いストレスとは捉えず、生きがいと捉えているのかもしれないと思いました。

Q2で現在の健康状態で良いと感じているのは、54.7%(「良い」+「まあ良い」の合計)で、自分としては低い数値だと感じました。

60歳以上であったとしても若いヒトが多いと感じています。ヒトにより個人差は大きいですが、健康状態ではもっと動けるヒトがいるイメージでした。

そのため、この健康状態の結果は意外でした。

健康状態については、60歳以上では意外とシビアに判断しているのかもしれません。この健康状態の基準が自分の若い時と比べてどうなのかと判断しているのかもしれないと思います。
また、この年代になると話題が健康の話になるので、健康に関して敏感だから、自分自身の健康状態のジャッジが厳しいのかもしれません。

Q3,Q4の社会的な活動の有無に対する設問では、「特に活動をしていない」割合が63.3%でした。
その設問の社会的な活動の設定が、町内会などの活動、まちづくり、生活支援・子育て支援などとかなり高度なものでした。
逆に3割弱の方が、高度な社会活動をされていることに驚きました。

社会的な活動をしていないヒトの理由として「体力的に厳しい」(30.5%)「時間的な余裕がない」(28.0%)と多かったです。
この社会的な活動以前に、趣味など自分の時間を過ごすことが優先度が高いからなのかなと感じました。

まとめ

高齢者は仕事を辞めたい、仕事を辞めてゆっくりしたいというイメージの刷り込みがありました。
高齢者であっても、働きたい意欲はあるし、社会的な活動にも参加したい意欲があることがわかりました。
高齢者の健康状態の判断については、若い時と比べているのでシビアになりがちだと思いました。
今回、2つの公的な資料を見て、数値で確認することができました。やはり数値的な指標で判断することが重要だと感じました。


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