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2024/10/28_#769_医療業界のレッドオーシャン・ブルーオーシャン

病院薬剤師→医療マーケティング→メディカルコールセンターへ転職しました。

レッドオーシャンの陰にかくれたブルーオーシャンがあるという放送でした。

自分のことに当てはめて考えてみます。
木下さんの放送では、ホテル業界での事例でした。医療業界だとどうなるかと考えてみます。

医療業界では、現在、どの企業も希少疾患に特化している感じを受けます。
これは、薬価制度の問題もあるかと思います。
大抵、市場に医薬品が出されて、2年おき(最近は毎年)に薬価の改定があります。
改定では大抵、薬価が下げられます。医療費抑制のためです。

薬価が下げられると売上が減ってくるので、製造するコストが上昇します。
そして、売上が厳しくなる、特許が切れるというときに、後発品が出て、後発品企業が先発医薬品企業に変わり、製造していく流れです。

希少疾患の医薬品は、そもそも開発が難しく、対象の患者さんも少ないです。
莫大な開発費を抑えるため、薬価が高くなります。国からのインセンティブもあり、開発が進まない疾患に対する医薬品に対しては薬価を高く評価します。

薬価が高くつくので、売上も長期確保できるため、製薬企業は希少疾患の医薬品をつくりがちです。

衣料品などの製品と異なり、簡単に医薬品を作ることはできません。
治験などを経て、医薬品の効果を証明する必要があり、開発費は年々増大しています。

皆、希少疾患に開発を特化させると、慢性疾患の治療に関しての開発が進みにくくなります。
最近、肥満症の治療薬が出てきていますが、これは、希少疾患のレッドオーシャンと反対の動きだと感じています。

いわゆるレッドオーシャンに隠れたブルーオーシャンなのかなと思います。

慢性疾患であれば、治療を必要としている患者さんが多くいます。薬価が希少疾患ほど高くつかなくても、患者さんの数でカバーできます。

慢性疾患であれば希少疾患よりも、病気の知識が豊富です。そのため開発もしやすい環境だと感じています。

医療業界は、他の業界と違い、レッドオーシャン・ブルーオーシャンの棲み分けが難しいところですが、今回の放送を聞いて、これらが当てはまると感じました。

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