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2024/05/01_医療用医薬品の薬価から考えたこと
病院薬剤師→医療マーケティング→メディカルコールセンターへ転職しました。
安い安い教の与える悪影響についての放送回でした。
安く売ること、安いものを買うことで本物自体の価値が低下するとのことでした。
自分のことに当てはめて考えてみました。
病院薬剤師は、基本的な収入源は、国が決めている診療報酬です。
診療報酬は、患者さんに行った行為あたり、いくらという感じで決まっています。
診療報酬は、医療費にも直結しています。そのため、医療費の削減対象となっています。
今回の改定では、診療報酬増加につながる改定となりました。
看護師などの医療従事者の賃上げの源泉として増加の改定になりました。
ただ、それのともない医療用医薬品の薬の値段(薬価)がだいぶ下げられています。
薬の値段が下がり、安くなることは使う側からすれば良いことのように思いえます。
ただ、薬を作る側から見ると、たくさん作っても利益が上がらないものとなり、経営的に厳しいものとなります。
原料は、主に海外から輸入しています。今の円安状態も相まって、医療用医薬品を作るためにはだいぶコストがかかります。
医薬品が作れなくなり、供給が滞るように最近はなっています。
一方、OTC医薬品は、医療用と同じ成分のものがありますが、値段的にはOTCが高いです。
保険で使う薬剤であるのだから、ある程度値段を上げて、OTCの医薬品を安くしたほうがいいと考えています。
病院にかかる費用は保険で負担割合が減っています。安くなっているので、患者さんが気軽に受診できるようになっています。
それを見直して、自分でドラッグストアで手当する費用を下げて、病院にかかる費用を上げるようにしないと、病院薬剤師の給与もなかなか上がりません。
医療費が安い、嬉しいというだけでなく、使っている医療資源は有限であり、様々な人手がかかっていることを認識できるように発信しないといけないのかなと感じました。