2024/12/18_#820_能力が高いのに活かしきれないのは
voicyパーソナリティの木下斉さんの放送を聞きました。
国際成人力調査(PIAAC)の成績が日本で上位を占めていることを話していました。現役世代の能力が高いとのことでした。
PIACC自体は初めて聞きました。問題例があるのでみました。学問の数学よりかはより実際に直面する問題に近いのかなと感じました。
PIAACの成績によると、上位を占めているので、能力としては日本人は優秀だと考えられます。
ただ、政治や経済成長の面では、今ひとつと感じています。
なぜこのようなギャップが起こるのかを考えてみました。
能力が高い人が管理権限を持つことができていない、管理権限を持っていても法律的な何か根本的な障害・問題があり、解決が難しいと考えられました。
能力が高い人が管理権限を持つことができないことについては、年功序列の評価になっているので、それができていないのかなと感じています。
木下斉さんの放送でも触れていましたが、経団連の会長が高齢者であることから、権力を持つのは高齢者・経験者とバイアスがかかっているのかもしれません。
また、創業者社長と異なり、すでに大きな企業だと会社を維持することが目的となりがちです。
なかなか挑戦的なことができず、結局無難なことをする手堅いヒトが次の社長に選ばれるのかもしれません。
また、能力が高い人は、いわゆる社内政治に興味がない、適性がないから上に上がることができない、しないのかもしれません。
結局、若年層の優秀な人材が、年功序列制度や社内政治に疲弊し、組織から離れてしまうのではないかと危惧しています。
次の管理権限を持っていても法律的な障害があって難しいケースです。
これは、自分の病院薬剤師のキャリアを振り返るとよく感じます。
病院薬剤師のとき、薬剤師判断でできることは少なかったです。錠剤を飲めなくて、粉にするにしても医師の判断・指示が必要です。
そのため、医師の了解を毎回取る必要があります。
薬剤師で薬をみてきているのだから、管理権限は実際にはあると思っています。ただ法律的には医師の了承が必要なので、手間だけが発生しています。
院外処方箋の後発品の切り替えについても、結局は医師の判断が必要なことが多々あります。
薬剤師が現場判断できれば、直ぐに解決することが多いですが、法律が壁となっています。
法律が壁となり、効率化を阻んでいます。こういった規制緩和などを政治が考えているかといえばそうでないです。
だから、日本人の能力が数値的に高くても、それを活かしきれていないと思います。