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2024/10/23_#764_偏在化が問題なのか

病院薬剤師→医療マーケティング→メディカルコールセンターへ転職しました。

今回は、NHKニュースを見て考えたことを書きます。

医師数偏在化指数をマップで示していた記事でした。
医師数が増えているのかどうかは今回の記事では数値として示されていません。
ただ、都道府県別の医師数に偏りがあることはわかりました。

偏在化自体が問題なのかを考えてみると、人数ではなく、医療を必要とするヒトが偏っていることが医師不足になっていると思います。

医療を必要とするヒトが多いところに、医師を多く集めるか、医療を必要とするヒトを、ヒトが多いところに移住させるかなどの方法があると思います。

データを見ると関西に医師数が多いと予測されています。
関西に医療を必要とするヒトを集めて、医療特化にした地域を作るのが良いかと思います。

また、診療報酬は地域によらず全国一律で固定の値段です。
医師数に応じて変動させてもよいと思います。
医師数が少ないところであれば、通常料金に加算して、人的リソースの確保すべきです。

都道府県というくくりではなく、道州制のように広い権限を持たせてより建設的な病院配置を考えるべきです。

都道府県それぞれで病院の医療計画を立てるのではなく、近隣の都道府県も含めた医療資源を考慮して、医療計画を立てるべきです。

災害も多いので、近隣の都道府県と連携を平時からしておくと、災害時にも問題なく進めることができると思います。

今回の医師の偏在化を見た際に、今後は薬剤師の偏在化も問題化していくと予想されます。

特に地方の病院薬剤師の数が不足しています。自分の前々職の病院でも薬剤師の確保がうまくできなかったです。
今は、時短勤務や派遣などを活用しているようです。ただそれも人口構成が変わっていくなかで今後は確保がより難しくなるのは必須です。

人手が減り、病院自体の効率化が図れないと、薬剤師の仕事自体選ばれることはなく、ますます人員不足に拍車がかかります。

病院薬剤師会などの団体が今後、薬剤師の偏在化の調査を行うでしょう。
その結果がNHKのニュースに取り上げられて医師の偏在化と同じように表面化してくるはずです。

偏在化が本当に問題なのか、偏在化を解決することで、医師などの労働負担が軽減されるのか考えていきたいです。


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