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2024/12/17_#819_医療業界にもパーキンソンの法則が成り立つ

voicyパーソナリティの木下斉さんの放送を聞きました。

パーキンソンの法則というものがあり、官僚機構・組織は無限自己増殖していくとのことでした。

パーキンソンの法則は、医療業界においても顕著に見られます。
自分は病院薬剤師のキャリア経験があります。

特に、病院薬剤師の業務は、近年、その種類と量が飛躍的に増加していると感じています。

例えば、病院薬剤師は患者さんの薬物治療の向上を目指していますが、医療費の増大により、国から後発品の積極的な導入進んでいることから、その準備も行っています。
後発品の導入は、新しく後発品を購入するなど、電子カルテの回収などの準備が必要です。時間や準備にかかるコストが大きくかかります。

看護師さんも業務内容にかなり負担がかかっていると感じています。
幾度の診療報酬改定を経て、看護記録や記載する義務のある文書などが膨大に増えています。

文書作成に時間を取られ、看護ケア業務にも支障が出ていると感じています。

医療機関という側面もあり、患者さんを支援することがメインになっています。
例えば、高齢者で薬を複数服用している方がいて、そのヒトが薬を飲む回数が煩雑で、薬を十分服用できない場合、1包化といって、1つの小袋に錠剤をいれることがあります。1包化するのにも手間やコストがかかります。
1包化することで飲みやすくなったとは思いますが、そもそも高齢者で複数服用している薬が本当に必要な薬なのかどうかを考えるほうが先であると感じています。
また、1包化することで、患者さん本人が何を飲んでいるのかよくわからなくなることもよくあります。

飲めるように支援をしているつもりですが、長い目で見ると支援になっていないのではないかと感じています。

ITツールも発達してきた中で、それらをうまく使えばいいのではないかと感じています。
スマホなどで服用を確認できるようなアプリなどが開発され、それを使うようにすればより良い支援になるのでは?と感じています。

社会保険料を投入して1包化するよりもより良いと感じています。

現状、人口が減っていく中、仕事がだんだんと増えてくる医療業界は厳しくなると感じています。
人手不足だけどやることは多い、それでは働いているヒトが疲弊していきます。医療費抑制があるので、医療従事者の賃金も上がりにくいです。
仕事内容をスリム化して、本当に必要なことをやるのが必要だと感じました。



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