2024/11/04_#776_薬剤師が営業力皆無なのは
病院薬剤師→医療マーケティング→メディカルコールセンターへ転職しました。
ジブン株式会社ビジネススクールの5限目を聞きました。
営業に関する話で、それを聞いて考えたことを書きます。
病院薬剤師を最初のキャリアとして選んできました。病院薬剤師は営業力が足りていないと感じています。
営業力が足りない理由として、利益がどれくらいで、どれくらいのコストをかけているのかわかりにくい構造があります。
診療報酬は、やった行為に対して点数が付与されます。ただし、それらにかかるコストについては考えられていません。
実際のところ、その診療報酬に書かれていることをやって、最終的にどれくらいの利益が残ったのかがわからない構造になっています。
そのため、診療報酬にかかれていることをずっとやり続けるしかないです。
それにかかるコストがたとえ、赤字であっても、病院の利益を上げるために続けるしかないのです。
例えば服薬指導についても、上限が決まっており、週1回の算定にとどまってしまいます。
その指導にどれだけのコスト(時間)を投入しても、もらえる金額は変わりません。
そのような仕組みであるので、ベテランがやっても新人がやっても同じ値段になっています。
一般的な市場だとそれは変だと思います。
それぞれ薬剤師の能力の可視化が難しくなっています。食べログのように評価がそれぞれ薬剤師にされないです。
利益=売上-原価-販売管理費
以上の仕組みで利益を表すことができます。
病院薬剤師の場合、診療報酬で売上は規定されています。
原価については、薬の値段については薬価が設定されています。一方、販売管理費については全く考えられていません。
どんな患者さんでも一律の値段です。
こういった利益の構造がはっきりとわからない、数値で把握しにくいため、営業スキルが身につかないのかなと感じています。
対人スキルは、患者さんなどと話す機会が多いので磨かれると思います。
ただ、営業などのお金に関するスキルは身につきにくい場所であると思います。