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2025/02/27_#891_2・26事件と現代
木下さんのvoicyで2・26事件の詳細を学びました。
2・26事件というと学生のとき名称だけを学んで、よくテストに出ていたように思います。
近代史については授業では重要視されず、さらっとしか学んでいませんでした。
おとなになり改めて放送を聞いて学ぶと色々と思うところがあります。
2・26事件の概要
木下さんの放送を聞いて、2・26事件の概要は以下の通りだと思いました。
軍部のクーデターであり、青年将校たちが困窮した者のために立ちあがり決起した。
経済状況の悪化の原因とされる関係閣僚を殺害、排除した。
クーデターを起こしたのは皇道派であり、天皇も容認してくれるだろうという目論見があったようである。
結局は、天皇がクーデターと認定し、排除となる。
この概要から、やはり経済状況に困窮が目に見える状態になると、国内政治が不安定になるのかなと感じました。
時代背景としては、義憤にかられて行動したという見方ができると思いました。
放送を聞いていて以下の点で気になりました。
関係閣僚を排除することで本当に経済が改善すると思っていたのか
武力で排除することで、自分自身がクーデターと認定される可能性は考慮しなかったのか
軍部の人間であったため、経済に対する理解が乏しい可能性もあります。
軍部でも歴史などを学ぶはずですし、ある程度の階級の青年将校たちが決起するのだから、経済に対して理解があるヒトがいたかもしれません。
集団浅慮がおき、きちんとした検証がなされず、行動を起こしてしまったのかも知れません。
こういった集団浅慮で誤った結論を下す流れは、第二次世界大戦でも頻発しています。
2・26事件は、そのさきがけだったのかもしれないです。
2・26事件から現代の事件を考えると
2・26事件は、結局のところよかれと思ってやったことが実はよくなかったということに集約されると思います。
このような事象は現代にもあるのだろうかと考えた時、いくつかの事件・出来事を思い出しました。
3.11被災後の東京電力の総理の視察
ライブドアの偽メール事件
グリーンピア
高齢者の医療費無償化など
ざっと考えたものが上の出来事、事件です。
3.11被災後の東京電力の総理の視察は、直接見たほうがいいと思っての行動だと思います。
放射能という見えない脅威、現場が混乱している状況に対して、総理が見に行くことの意味・意義があるのかを多角的に考えられなかったから起きたと思います。
ライブドアの偽メール事件は、メールの提供者の信憑性の確認、情報の精度の確認など様々な確認事項を怠ったから起こったと思います。
それ以外のグリーンピアも、高齢者の医療費無償化も結局のところ、集団浅慮が働き、悲惨な結果になったのだなと思いました。
2・26事件と現代の事件で違うことは、現代だと義憤にかられて行動するというよりも私憤にかられて行動することが多いのではないかと感じています。
例えば、安倍総理銃撃事件は、つまるところ義憤よりも私憤に近い行動原理で動いていたように思います。
根本には統一教会により家族を破壊されてしまったことがあります。
安倍総理と統一教会に繋がりがあるのではないかと、襲撃者は考えて、私憤で行動したと推察できます。
SNSでは義憤というより、私憤が喚起されやすいのかなと感じています。
2・26事件のときにはSNSもないので、惨状を眼の前にして、色々と思うところがあるヒトが集まり、行動しましたが、現代ではSNSに触発されて単独で行動を起こすヒトがいるのかなと考えられます。
そのため、義憤というより私憤が喚起されて行動をしてしまうのかもしれません。
まとめ
義憤や私憤にかられて行動するときは、集団浅慮が働き、良くない行動に繋がりがちだなと感じました。
やはり冷静に物事を多角的に考え、行動できることが必要なのだと感じました。