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<前編>「ジーネクストのVALUE覚えてない。言えないです」状態から始まったVALUE刷新PJTのプロセスを公開!

MISSION・VALUEをリニューアルしました

先日発表した通り、ジーネクストは6月28日にMISSION・VALUEをリニューアルしました。

2021年3月に上場してから、MISSION・VALUEリニューアルの話があがり、2021年7月から約1年近くかけて策定しました。

予想していた以上に期間が延び、会社の方針を簡単に決めることの難しさなど様々な困難がありましたが、ジーネクストらしいものが出来たのではないかと感じています。

今回は、ジーネクスト流バリュー策定のプロセスを公開します!

「ジーネクストに興味がある!」
「上場前後の組織づくりに興味がある!」
「MISSION・VALUEの策定を検討している!」

など、少しでも興味のある方は最後まで見てみてください^^


なぜVALUEを刷新したのか?

新バリューを作った背景の前に、当時は7つのVALUEがありました。

ジーネクストのVALUE
・お客さまの想像を超える想像を
・全ての仲間にリスペクトを
・自立した大人であれ
・何事もスピードを追求
・多様性の力を信じる
・決断と実行
・迷ったら挑戦

<👇社内の会議室にも掲示していました>

当時のVALUEも経営陣・メンバー内で作って出来たもので、浸透の手段として、社内での掲示や唱和などをしていました。

しかしながら、新型コロナウイルスの影響でリモート勤務中心となって唱和もいつの間にかなくなり、MISSION・VALUEの認知や浸透への動きがほぼなくなってしまいました。


また、新メンバーも徐々に増え、VALUEを7つ全て言えるメンバーも社内に少なくなり、「そもそもVALUEってあったっけ?」「7つもあるの?多いし覚えられないよ。」という話が出るようになりました。

その後、上場を迎えて事業を加速するにあたって、「今のMISSION・VALUEと事業戦略ってリンクしていなくない?」という意見もあがるようになりました。
このことが、代表横治の耳にも届き、横治からも「組織としての一体感をもっと作っていきたい」という思いが強くなり、リニューアルへと踏み切りました。

<👇当時の議事録より抜粋>

新VALUE作成に当たっての代表の思い

課題と目的の再整理【組織としての一体感をもっと作っていきたい】

<一体感とは?>
・ジーネクストがずっと抱えている課題。
・全員がプロで、個々人がそれぞれの仕事を個人事業主的にやればそれでOKという考えだった。
・その後、会社として大変な時期があって、「組織」として上場を目指す過程として「組織」になれるのでは。
・上場後も「組織」として戦えるチームにまだなれていない。そこで「なぜ会社が存在しているのか、意義(ミッション)に全員が共感して仕事に邁進している状態」を目指したい。
・経営陣がなに考えてるか分からない、どこ向いてるか分からないのは声として上がっていたので、経営会議などで対応。
・とはいえ右向け右にはしたくない
・ミッション・ゴールは一緒だけど、各々が自律的に動けている
・同じ方向を向いていれば、もっと自由で良いと思っている
・自由であるために、軸が必要、それがミッション・バリュー

【ミッション実現のために、全員で同じ方向を向いてる状態】をつくりたい


バリュー作成のための事前準備

お待たせいたしました🙌ここからが本題です。

事前準備①:VALUEは誰が作るのか?

VALUEリニューアルにあたり、まずは誰が作るのか?が大事ですね。
私たちは以下のように役割と担当を決めました。

新VALUE作成の役割分担
・ファシリテーター:(新田さん @miso_sun
・全社員:ワークショップの実施やアンケート/キーワードのアイデア出し
・有志メンバー(以下SOKOAGE)+経営陣:VALUEの土台作り/絞り込み

📝SOKOAGEって何?
以前組織の課題解決をすべく部署横断で行っていたPJTの名前です。

今回のVALUE作成において、バリュー作成のプロセスから巻き込んでいきたい・会社全体として納得度のあるバリューを作るを重視し、全社員を巻き込むことをかなり意識しました。

 事前準備②:VALUEの定義

まずは、バリューの定義と目的を以下のように整理しました。

・ジーネクストにとってのVALUEとは?
 「ミッションを達成するための組織の中の共通の姿勢や価値基準」

・何の目的でつくる?
  - 組織が2-3倍になっていく、その上で全員が同じ方向性を向く
  - 右向け右にはしたくないし、自由でいいと思ってるけど、自由であるための基準が必要
  - 船の目的地はミッション、乗組員が気持ちよく働くための価値観
  - 同じ方向性を向いて一体感をつくりたい
  - ミスマッチ、退職率の低下も狙いたい

また、VALUEはいくつ作る?どのように作っていくか?などの議論もあがりました。
この点については、「浸透のしやすさ・覚えやすさのためにフレームワークを重視したい。ロジックを組んで浸透を促したい」という方向から、以下のように整理しました。

<👇当時の議事録より抜粋>

上のように整理をして、最終的なVALUEは以下のような観点から3つ作ることに決めました。

①G-NEXTメンバーが大切にするスタンス(自分自身)
 自分自身がどうありたいかという価値観
②G-NEXTの仲間に対してのスタンス(自分と仲間)
 同じ組織に属する仲間に対してどうありたいかという価値観
③G-NEXTの社風(自分と仲間→社会)
 自分と仲間が、社会(ユーザー、取引先、株主などの社外の関係者)に対してどうありたいかという価値観

ここまで内容を詰めた後には、以下のスケジュールを設定しました。

<👇当時の議事録より抜粋>

結果としては、作成したスケジュール通りに上手くいかずかなり大幅に遅れてしまいました。
その要因として、同時にMISSION自体も本来は3-4か月で作る想定だったところ、思った以上にMISSIONの方向性を定めることに苦戦してしまったからです。

改めて、「会社の方針を数回の会議で決めきることって難しいことなんだな…」と身をもって感じました。

ステップ①全社員を巻き込んだワークショップの開催

全社定例「月会」で全社員に向けてVALUE作成の発表

MISSIONの方向性が決まり出したころに改めてVALUEのPJTを走らせました。
まずは、全社員に向けて「月会」といわれる全社定例にて、「VALUEを作ります!」と告知しました。月会では、全社員を巻き込むにあたって下記をしっかりと共有します。

・なぜ作るのか?
・どういう状態か?
・ジーネクストにとってのMISSION・VALUEとは?
・バリュー作成スケジュール
・協力いただきたいこと

こちらを伝えたうえで、まずは全社員を対象にアンケートの回答をお願いしました。
アンケートは、先ほど挙げられた3つの観点(「①G-NEXTメンバーが大切にするスタンス(自分自身)」「②G-NEXTの仲間に対してのスタンス(自分と仲間)」「③G-NEXTの社風(自分と仲間→社会)」)に紐づいた質問項目を設定して、合計17問の質問をGoogleformで回答いただきました。

<👇全社員に回答いただいたVALUE作成アンケート(一部)>


全社員によるワークショップの開催 

Googleformのアンケートを全社員に回答いただいた後は、全社員を対象にワークショップを開催しました。
ワークショップは、部署・役職をごちゃまぜにした5〜6人ほどのグループをいくつか作って実施し、普段関わりの薄いメンバーとの交流も図れるようなグループの分け方を意識しました。
このワークショップでは、回答したアンケートをもとに実際のVALUEを作るまでをゴールとして、合計で100以上のVALUE案が生まれました。

<👇全社員が作ったVALUE案@当時の資料より>

ワークショップ実施後のまとめ

全社向けのワークショップを実施した後は、上記の全メンバーが作ったVALUE案をテキストマイニングでまとめました。

テキストマイニングでは、メンバーから沢山挙げられた単語が大きく表示され、品詞(青→名詞・赤→動詞・緑→形容詞・灰→感動詞)ごとに色が分かれています。

<👇解析結果 ①G-NEXTメンバーが大切にするスタンス(自分自身)>

<👇解析結果②G-NEXTの仲間に対してのスタンス(自分と仲間)>

<👇解析結果③G-NEXTの社風(自分と組織)>

これを見ると
・ジーネクストは組織自体はまだまだ大きくないことから、「主体的」「自分事」というワードが多かったこと。
・国籍問わず様々なバックグラウンドのメンバーが多いことから「多様性」「尊重」等のワードが出た点。

など、私たちが大切にしていきたい価値観を少しずつ認識できたのではないかと思います。

以上がVALUE策定PJT前編でした。

ここでは、ジーネクストがどのようにしてVALUE刷新へと踏み切ったのか?全社員をどのようにして巻き込んだのかについて知っていただければと思います。

次回の後編では、VALUE集約フェーズ〜新VALUE完成の裏側をお届けします!

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