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ウスネオイデス(Tillandsia usneoides)の実生栽培に関する調査
先日、黄花ウスネとの種子が取れた。
実は毎年ウスネの種子を大量収穫収穫しては、無菌播種、自然播種ともに試しているのだが、今まですべて全滅させてしまっている。
今年こそはウスネ実生を成功させたい。
という事で今回はこいつらをちゃんと発芽させるためにいろいろ調べてみた。
調べた内容は以下
1.ウスネオイデスの生態
2.種子の発芽条件
3.自生環境との比較
4.実生苗の成長に最適な環境
正確な情報を得たいので論文を中心に調査。こういうタスクはDeepSearchさんがすごく捗るのでおススメ。
ウスネオイデスの生態
https://www.jstor.org/stable/2483866#:~:text=Seeds%20www,L
スペインモスは、通常、植物の断片化によって繁殖する植物と考えられています。この研究は、実験室で種子を発芽させることが可能であり、種子が種の繁殖と分布に間違いなく重要であることを示しています。発育中の苗木に関する研究では、苗木が短い不定根を生成し、それが苗木を固定する役割を果たすことが示されています。
どうやら種子繁殖も一般的に行われている方法みたいではある。
自生環境について
この辺の情報は皆知ってそうだけどおさらい。
ウスネを育てるなら低温は5℃が安全ラインっぽい。うちは年中外に出してるのでマイナス2度くらいまでは耐えられるっぽいけどオススメはできない。
ウスネオイデスの自生地は、暖かく湿度の高い気候で知られ、米国南部や中南米の亜熱帯地域では、夏は高温多湿、冬も比較的温暖で、年間を通じて湿度が高めgardenia.net
特に川辺や湿地帯に近い森林(オークやスギの森)で繁茂し、霧や夜露により大気中の水分を得られる環境に自生floridaspanishmoss.com
これらの地域では降雨も定期的にあり、通常2週間以上雨が降らないことは稀pmc.ncbi.nlm.nih.gov
自生環境下では、日中は日差しがある程度差し込む樹上に着生し、夜間に湿潤な空気と露を受け取るという日周期で水分収支を保っている。気温も冬季でも0℃を下回ることはほとんどなく、年間を通じて5~35℃の範囲に収まるpmc.ncbi.nlm.nih.gov
ウスネオイデスの自生環境まとめ
気候・気温
アメリカ南部や中南米などの亜熱帯地域に分布。
夏は高温多湿、冬も比較的温暖で、年間を通じ湿度が高い。
**5~35℃**の範囲内に気温がおさまることが多く、冬でもほぼ0℃以下にはならない。
湿度・降雨
高温多湿の気候で、霧や夜露による大気中の水分が豊富。
2週間以上雨が降らないことは稀で、定期的な降雨がある。
主に夜間の湿潤な空気・露から水分補給を行う。
生育場所(森林内)
川辺や湿地帯に近い森林(オークやスギなど)で繁茂。
樹木の枝や樹皮に着生
日中は適度に日差しが差し込み、夜間に湿度が上昇する環境
樹上の風通しがよく、陽射しも強すぎない「明るい半日陰」的な条件。
水分収支
日中の光合成と夜間の水分補給のバランスで成長を維持。
種子の発芽条件
種子の発芽条件は目からウロコの情報がいくつかあった。
明所・暗所のいずれでも発芽可能だったりするのは意外
温度: 種子の発芽には温暖な環境が適している。研究では**25℃**程度を一定に保つことで発芽率を調査しており、約3日後から発芽が始まったと報告されているresearchgate.net極端な低温や高温は避けるべきだが、5~35℃の範囲であれば発芽・生存可能であるpmc.ncbi.nlm.nih.govなお、発芽に寒さ(休眠打破処理)は不要で、4週間の低温処理(約4℃)を施した種子と未処理の種子で発芽率に差がなかったとの報告jstor.org湿度と水分: 高い湿度と適度な水分が発芽には不可欠。発芽試験では相対湿度70%以上の環境下で実施され、発芽が安定したresearchgate.net種子は非常に小さく乾燥に弱いため、常に湿った状態が維持できる基質(例: 湿らせたろ紙やミズゴケ)上に播種jstor.org連続15日以上の無降雨は実生には過酷であり、野外実験でも乾燥が続くと着生が難しくなるpmc.ncbi.nlm.nih.gov発芽には光合成に適した湿潤な空気も必要で、大気中の湿度だけでは不十分であるjstor.org光条件: 光は発芽に必須ではないものの、適度な明るさが望ましいと考えられる。ティランジア属の種子は明所・暗所のいずれでも発芽可能であったと報告されているresearchgate.netウスネオイデスの種子も極端な遮光は不要で、野外では親株と同様に明るい日陰から半日射程度の環境に落ち着くことが多いfloridaspanishmoss.com発芽試験では**中性の昼夜サイクル(12時間明/12時間暗)**で問題なく発芽が進行researchgate.net発芽速度と発芽率: ティランジア属の種子は発芽が速く、播種から数日で発根・発芽が始まるresearchgate.netウスネオイデスでも条件が揃えば播種後3日程度で発芽が確認でき、2~3週間で発芽がほぼ出揃うresearchgate.net種子自体の品質(未成熟種子の混入率)によって発芽率は変動、健全な種子であれば発芽率は数十~八十%程度と推定researchgate.net種子が腐敗菌などに感染しやすいため、無菌的な扱いや風通しも重要researchgate.netウスネオイデスの種子は比較的短期間で発芽力を失うと言われることもありますが、乾燥状態で保存すれば少なくとも約1年以上は寿命がある(478日後でも発芽可能)との報告あり。researchgate.net
ウスネオイデスの種子発芽条件まとめ
温度
最適温度は約25℃
5~35℃の範囲であれば発芽・生存可能
休眠打破のための低温処理は不要
湿度・水分
高湿度(相対湿度70%以上) と適度な水分が必要
非常に乾燥に弱いため、播種時は常に湿った基質を使用。
連続15日以上の無降雨が続くような乾燥条件では実生が難しい
発芽には光合成に適した湿潤な空気も必要
光条件
光は発芽に必須ではないが、明るい環境が望ましい。
明所・暗所どちらでも発芽は可能。
明るい日陰~半日射程度の環境
発芽試験では昼夜12時間明/12時間暗の条件で問題なく進行しており、自然な光周期を保つと良い。
発芽速度・発芽率
条件が整えば、播種から3日程度で発芽、2~3週間でほぼ出揃う。
発芽率は数十~八十%程度
カビなどの腐敗菌感染を避けるため、風通しも重要。
種子の寿命・保存
乾燥状態での保存により少なくとも1年以上(478日後でも発芽可能)保持できる
ウスネオイデス実生苗の成長について
ウスネ実生をする上で一番大事な情報が詰まっている。↓
温度: 実生苗の生育には暖かい気温を保つことが望ましい。21~32℃程度の範囲が適温とされるgardenia.net
湿度と水やり: 高い湿度(60%以上)の環境を保ちつつ、定期的な潅水(ミスティング)を行う。常時湿潤を好むが、通風により表面を乾かす時間も必要gardenia.net
光と風通し: 実生期は直射日光の強光は避け、明るい日陰~半日陰程度の光量floridaspanishmoss.com
栄養供給: ウスネオイデスは空気中の塵や雨水中の養分で生育するため、基本的に施肥は必須ではないfloridaspanishmoss.com
ウスネオイデス実生についてのまとめ
温度
21~32℃程度
湿度と水やり
高湿度(60%以上) を保つ
常時湿潤を好むが、風通しが悪いとカビや腐敗を招きやすい。
光
明るい日陰~半日陰程度の光量
通風(換気)
蒸れに弱いため、適度な換気が必須。
栄養供給
基本的に施肥は必須ではない。
21~32℃程度で高い湿度(60%以上)の環境を保ちつつ、定期的な潅水(ミスティング)を行う。通風により表面を乾かす時間も必要施肥は必須ではない。これを忠実に守れば育つっぽい。
今後の展望
今回再度調べた知見を活かして、「黄花ウスネの種子を全滅させずに発芽・成長させるチャレンジ」をやる予定。