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出会いと気づきが大切
私は、字があまり上手ではありません。
上手に字が書けるようになるために、
最近は、ボールペンで字を書くことにしています。
重要な書類を書くときには、
ボールペンを使うことが多いため、
日ごろから使って、慣れさせるためです。
ボールペンで書き始めて数日が経過して、
持ち方は正しいのかなと、ふと思いました。
「ボールペン 持ち方」で検索してみると、
私とは違う持ち方が書いてあり、
どうやら間違った持ち方で書いていたようです。
持ち方を変えると、
字はだいぶきれいになりました。
気づくのが遅いよなと自分に思っていたとき、
前に似たような経験があったのを思い出しました。
それは、大学一年生のころ、
実家を出て、ラグビー部寮に入寮し、
同じ部の仲間と生活をしていたときの経験です。
その時は、
箸の持ち方がおかしいことを、
先輩と同期に指摘されました。
指摘されて初めて、
自分の箸の持ち方が、
間違っていることに気づかされます。
箸の持ち方を少しばかにされましたが、
寮で一緒にご飯を食べるときには、
持ち方が改善されるまで気にかけてくれる
優しい同期と先輩でした。
熱心な指導もあって、
私は、箸の持ち方を改善することができました。
その先輩も同期も子供のころに、
箸の持ち方を厳しく教育されたそうです。
親から箸の持ち方を教わり、
豆をつかむ練習をさせられたと言っていました。
その教育があって、
2人とも上手に箸を使い、
きれいな食べ方でした。
相手に不快感を与えない食べ方です。
箸の持ち方を知ってから、
人の箸の持ち方が気になりました。
箸の持ち方だけでなく、
ご飯の食べ方、姿勢、身なりなど、
人に見られているということを意識しました。
そして実家に帰省した際に、
私の家族は、
箸の持ち方が滅茶苦茶だということが判明します。
先輩と同期から、
箸の持ち方を指導してもらったことを話し、
箸の持ち方を共有しましたが、
今のままで不自由がないようで、
いい反応は返ってきませんでした。
箸の持ち方を気にしたことがない家族なので納得です。
はじめは、先輩や同期のご両親ように、
箸の持ち方について教育してほしかったと思いました。
しかしそれよりも、
外で得たものを家族に教えていることが、
不思議な感覚で面白かったです。
一つの環境では、
考え方や物の見方に偏りができてしまうと思いました。
自分の行動がどう映っているのか、
周りとの違いはどこなのか、
その環境にいながら
自分や所属している集団を客観視するのは難しいです。
誤った箸の持ち方のまま、自由に育ててくれた両親と、
誤った箸の持ち方を指摘してくれる先輩と同期に出会えたおかげで、
箸の持ち方を習得しただけでなく、
新しい環境に身を置くことで、
出会った人たちから影響を受け、
自分の考え方を広く持つことができ、
また違った角度から物事を見られるようになれることを
気づかせてもらいました。
今回は、ボールペンの持ち方を練習している時に、
8年前のことを思い出し、整理してみました。
改めて、あのときに指摘してくれた先輩と同期に感謝します。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。