14話目 Appleの名作CMまとめ〜UIデザイン思考としてのかつてのブランドCM・マーケティング手法に関するまとめ〜
14話目 日本の復活に必要なAppleのUIデザイン思考とかつてのCM・マーケティングの話。
Appleの「過去のTVCM」から、これからの未来を考えてみましょう。
YOUTUBEでアップルのかつてのCMを検索してみると、私が小学生・中学生の頃のApple、iMac(まだクラスの端っこにいる人しか使っていなかった時代の時のMacね)のCMがわんさか出てきましたので、とりあえず貼っておきます。
なんといってもコレ。「iMac 3ステップスCM」。
まずは、何よりも見てください。
コピーは
「iMacなら、3つのステップでインターネットの世界へ。
ステップ1、電源を差し込む。
ステップ2、電話コードをつなぐ。
ステップ3。ステップ3は...あれ、ステップ3は、「ない」。
「ない」。
「Think Different」。」
まさに今に続く「デザイン思考」のUIそのもの。こんなに簡潔にCMにしている企業を他に知りません。
カラフルなこのCMも有名ですね。
最も美しいCMかもしれない。
ローリングストーンズの名曲she's a rainbowを大胆に使ったCMで、今だにこれを見た時の衝撃は忘れられないです。このCMのおかげで、うちもiMacを買いました笑。
2021年、オマージュのiMacシリーズも発売されましたね。
案の定、昔のiMacCMと比較しているCMもありました笑。
さすがに24年前のようなインパクトはないですが、iMacの「カラフルさ」が戻ってきて、何よりです。AppleらしいGET BACK TO BASIC、なのでしょう。
POWER MAC G4 SNOW(白色)の時はCREAM(エリック・クラプトンがギターを弾いていた伝説のバンド)の名曲「WHITE ROOM」のCMもありました。
こんな感じで、2002年前後までのアップルCMはとにかくロックかつサイケデリックな雰囲気がありました。
そうそう、「Mac」といえば、このcmも懐かしい。「ピザCM」です。
iMacG3のCM「UnPC」。
AppleのUIデザイン思考のおかげで「グッチャグチャなコード接続の面倒くさかったこと」を、今では「思い出す」ことさえできません。
「面倒くさいパソコンじゃなくて、iMacがある」。Appleがエンドユーザーのために、電源コードを接続して、ボタンを押すだけ、にしちゃいました。
今ではコード端子やCM読み取り端子が多かったことすら、常識からかき消されたのです。
これも懐かしい。powermac G3の「カタツムリCM」。そのシリーズも。
当時の「ウィンテル連合」をわかりやすく「のろま」とバカにしてますw
「PowerBook」や「iBook」のcmも最高でした。
プレスされる奴は、有名な映画のテーマソングですよね。
iBookのデザインは、今みてもそうとうかっこいいですね。
緑の奴、持ってたなぁ...。
とにかく、一連のCMからわかるように、やっと普及化してきた「ノートパソコン」(まだ当時はかなり高かったですが)をマイクロソフト的な「ビジネスユース」ではなく、「個人のライフスタイル・アイテム」にしようとAppleがとにかくマーケティングでも模索してる時期ですね。
3:00〜からの飛行機の中でノートで動画編集するのは今では完全に問題解決された感があります。Appleは、本当にすごいなあ。
こんなんもありましたね。「Get a Mac」キャンペーン。
日本ではあまりない、露骨なWindowsと競合比較cmでした。
ただ当時見ても、今見ても、どう考えても、
「Windows(PC)=小林、Mac=片桐仁だろw」と思いますw
これはもちろん日本向けで、アメリカ・ヨーロッパ向けの本編はこちら。
(全編あるので長いです。「Mr.PC」は、いかにも「オタクなビルゲイツ風」にして、フルボッコにバカにしまくってますねw)
衝撃というか、楽しい感じに仕上げていますが、CMの本質。
「薄い封筒」に入るノートパソコン。MacBookAirも衝撃的でしたね。
ちなみにジョブズ復帰前の、本当に低迷していた時代のAppleのCMは、どうなんでしょう。
ちゃんとネット上に、ありました。Macintosh CM「Internet」。
いかにも、「教育市場」向け、って感じですが、いかにも、少しスクエアで上から目線なパソコンメーカーな感じ。こりゃ売れんわ。
そして、何と言ってもこれですね。
あらゆるCM史上でこれが最高傑作だと感じる人は、本当に多いと思います。
Think Differentとして打たれた一大キャンペーンの中の「Crazy One CM」。
「製品名」は一切、出てきません。
でもAppleの最も良きブランド・コマーシャルになってる。
クレイジーな人たちがいる。
反逆者、厄介者と呼ばれる人たち。
四角い穴に丸い杭を打ち込むように、物事をまるで違う目で見る人たち。
彼らは規則を嫌う。彼らは現状を肯定しない。
彼らの言葉に心をうたれる人がいる。
反対する人も、賞賛する人も、けなす人もいる。
しかし彼らを無視することは誰にもできない。
なぜなら、彼らは物事を変えたからだ。
彼らは人間を前進させた。
彼らはクレイジーと言われるが、私たちは天才だと思う。
自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが、本当に世界を変えているのだから。
スティーブ・ジョブズの心の声そのものですね。何度見ても、素晴らしい。
Macintosh初めてのTVCMといえば「1984」。全米で最もテレビを見ると言われている「スーパーボウル」の途中に放映されました。伝説的ですね。2004年のリメイクなので、女性が「iPod」をしています。
当時大人気だったiPod のcmシリーズ。
CMにも「ゴリラズ」を使って、「音楽」の会社Appleに、いよいよ本格的に認知されてきた時代です。
iPod初代のCM。
当時はまだMacでしかiTunesが対応していなかったはず。(すぐにWindowsにも解放します。)
「iPod。1000songs in your pocket.」
そして、スティーブ・ジョブズ自身の最大のアイドル「ボブディラン」をAppleのCMに出しちゃってます。当時のボブのニューアルバム「MODERN TIMES」をiTunesのデジタル音源・非CDでも、「同時」にダウンロードできるようになったのは、著作権・権利関係に非常にうるさいディランのような大物アーティストでは、当時としてはかなり画期的でした。
ただ、これは単にもうジョブズがディランをCM出演させることを、ただやりたかっただけやねw
めちゃかっこいいです。
そして、「iPhone」CM歴代まとめ。
やっぱり初代の「Hello(黒電話)」のCMが素晴らしい。
あと、「CM」ではないですが、NHKニュースのiPhone初代3G発売時の模様。
まだ「携帯電話風」ではあるけど、「モバイル・パーソナルコンピューター」ってのが、多くの人にバレてない時です。もうすでにアメリカ本国では1年前に発表されており、大人気でしたね。武田アナも若いw
こちらには、初期の「App Store cm」もあります。Appleがまず低価格モデルを市場に投入し、App Storeでアプリ市場を1から開拓したかったことがわかります。段々と性能や品質から、13年間の間で、現代に行くほど「ブランドイメージ系CM」になってますね。感慨深い。
近年。つっても、2017年とかですが。「all night」でノリノリのcmでした。日本が世界に誇る「emoji」カルチャーをiPhoneに搭載。
そしてもっと昔「80年代」、パソコンオタク以外には、全く無名だった時代の日本のAppleのCM。
代理店は確か博報堂でしたっけ。昔これを作った博報堂の人に会ったことがあります。
つづいて、Appleの「低迷期」95年。「Mac」といえばお世辞抜きで、フリーズばかりしていた時代のApple CM「Macの理想は、人間です。」シリーズ。
当時問題になっていた「頻繁なフリーズ」を逆手にとって、「わがままな文豪・夏目漱石」を豪華にも、筒井康隆さんで、出しちゃってますw
(出演 : 筒井康隆、団時朗、松橋登、中村久美、綾田俊樹、志賀廣太郎、竹林義修、足立誠
語り:鹿島灘之)
この動画のコメント欄に、こんなのがありました。
このCMが流れた特番がもう一度みたいな。
スポンサーがアップルコンピュータの一社だと思った。CMが全てアップルコンピュータで、最後にCMが最初に繋がるのを今でも覚えている。
番組は、インターネットの紹介でした。インターネットの面白さを色々と紹介していましたね。例えばイギリスのケンブリッジ大学研究室のTrojan Roomのコーヒーメーカーを写すWebカメラ、コーヒーの残量をいつでもチェック出来る。カルフォニアのライブカメラを見て、今の天気を知るなど見ましたね。
もう一度見たいのですが、ビデオが見つからず。Youtubeでも見つからないです。確かテレビ朝日の特番だったような。
94年とか、95年の頃は、インターネット見ると衝撃的な事ばかりで楽しかったですね。
そうなんですね。「番組本編」とCMがつながっている演出・構成だったようですね。斬新。
最後は「2001年宇宙の旅」が元ネタのCM。「2001年」のスーパーボウル中に流されました。「1984年BIG BROTHER CM」といい、こういうのがAppleはお好き。
「HAL9000 」CM
「(当時の前年)2000年問題で大混乱が起きたときのことを覚えていますか?デイブ(ボーマン船長のファーストネーム)。
あれはバグだったのです、デイブ。
私たちにはどうすることも出来なかった。
Macだけが対処できるように最初から設計されていたのです。
デイブ、あなたは私よりMacに夢中なようですね。聞いていますか?
デイブ…。」
さて、すばらしいCMでしたね。
今日はこんなところです。
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