1044 いとうせいこうさんとインターネットで拡張された概念

90年正月のNHKスペシャル。まだいとうせいこうさんが先駆的な「ラッパー」だった時代の番組を見た。
冷戦崩壊直前で、ソ連解体寸前時代。
音楽は藤原ヒロシ。かっこいい。

ただ、この頃の30年前の2001年の未来予測はほぼ外れている。
インターネットがここまで浸透することも予測できていない。

・欧州のように移民やボートピープルを入れなかった。
・男尊女卑・終身雇用はようやく陰日向になってきたが、依然として残っている。

ただこの30年で、最も変わったのはほぼ専業主婦の消滅だ。
とくに都心部の若い世代の結婚世代ではほぼ消滅した。


その番組内で、「2001年のお正月のTV番組」という設定での未来予測が
語られるのですが、それで上の写真は「2001年のいとうせいこう」メーキャップ
なのですが、実際のいとうせいこうはこんなに老けてない。というか昔からほとんど
変わってないのですが、
その架空の番組案内での「1990年に予想された2001年のNHKテレビ」はこんなかんじ。

  • ボートピープル受け入れ、外国人コミュニティーが普通のものとなる

  • 外国人を受け入れられない日本人は孤立し、外国人に対し被害妄想的になる

  • 大相撲中継では力士の血圧・脈拍がリアルタイムに表示。また史上初のソビエト人力士の参加

  • 「男尊女卑」「終身雇用」「単身赴任」といった言葉が死語となっている

  • 採用には性別・学歴等が不問になり、一部企業を除いてほとんどのサラリーマンが頻繁に会社替えをする。

  • 少子化に伴い受験生がいなくなる

  • 大河ドラマに13ヶ国語の副音声が付く

  • CIの手法を援用して日本の新国名・国旗を制定


あと、この番組のサブタイトル「噂だけの世紀末」は、いとうせいこうとヤン富田、
宮崎泉による名盤"MESS/AGE"の中の要となる名曲ですが、ここでヤン富田が
使った元ネタは

前半:Pharoah Sanders / Love Is Everywhere
(from Love In Us ALL)
後半:Gary Bartz NTU Troop / Dr. Follow's Dance
(from Follow, The Medicine Man)
今はどちらもCDで入手できるようになってます。
Sun RaのSpontaneous Simplicity(from Live in Paris at the Gibus)も最近再発されたし、すごい時代になったもんだ。

TOKYOリバイバルも外国人に向けたものだろう。


いとうせいこう



紙の本屋、cdストア、レンタルビデオショップのように
情報端末で入出力・受動消費できる「コンテンツ情報商品」はなくなる。
となると次にどの各駅にもあって、なくなってしまうものは、
・「銀行ATM」
・「各駅の不動産屋」・・・逆に地主が自分で賃貸をする不動産屋は生き残る。

ではないだろうか。
逆に生鮮品や冷蔵・冷凍品を貯蔵しておけるスーパーやコンビニ、生鮮食品の野菜や魚肉屋、レストラン、花屋はある程度まだまだ残るはずだ。

・社長がいなくても回る会社
・スタートアップバブル・ブームから次のステージへ
・ネクストラグジュアリーとマルチブランド戦略ーーLvmh
・2025年コバホーク首相になったら

も考えてみたい。

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