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文章だけでなく、日常のさまざまなシーン、つまり生きていく上で必ず必要とされるのが読解力。
先日、小4の娘が算数の宿題をしていて、分からない問題があるというので呼ばれたときのこと。
「何が分からないの?」と聞いても、何が分からないかも分かっていない様子。
そこで「問題を声に出して読んでみて」と言うと、読んでいくうちに問題の意味を理解したようで、結局、私は特に手伝うこともなく、一人で解決していました。
娘は、算数の計算が分からないのではなくて、何を求めればいいのか、何を聞かれているのか、そもそも問題を理解していないということがよくあります。
そういうときは、たいてい「もう一回、問題をよく読んで」「声に出して読んでみて」というと、だいたい理解したりします。
それは、もはや算数じゃなくて、国語。
読解力の問題なのです。
読解力とは、「文章を読んでその内容を理解し、解釈する力」のこと。理科も社会も英語も、そもそも問題を読んで、その意味を理解しないと、求められた回答もできません。
自分は何を聞かれているのか?
聞かれていることに答えないと、正解にはならないのです。
どんなにたくさんの情報を暗記できてたとしても、計算に強くても、何を聞かれているのか、読解力がないと、ちんぷんかんぷんな回答になってしまう。
これは、文章だけでなく、仕事でも人間関係でも、ふだんのコミュニケーションでもあらゆることにいえることだと思っています。
書いてある言葉を、書いてあるまま理解する、とか、相手が何を言いたいのか理解するとか。
ここがうまくいかないと必ずズレが生じる。日常のさまざまなシーンで、つまり生きていく上で必ず必要とされるのが読解力。
たとえば私は、遠くに旅に出るとき、メルマガ読者の方に向けて、「旅先から絵ハガキがほしい人いますか?」と募集したりします。
「希望する方は、江角までメールで住所を教えてね!」と書くのですが、それを読んだ人が、「ほしいです!」とか「ありがとうございます」とかメールをくれたとしても、肝心の住所を書いてくれないと、私はハガキを送りたくても送ることができません。
何を求められているのか?
ここを理解する力がないと、受け取れるはずのモノも受け取れません。
それって、すんごい損してませんか???
娘には、まず問題をよく読んで?と言うのですが。
国語が大事なんだわ、本当に。
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セミナーの参加申込は、今からでもまだ間に合います。「セミナーを聞いて、書くことの可能性を感じ、受講を決めました」という方も多いです。
こんなにも書くことから広がる世界があるんだ!というのを伝えられたらなぁと思います。
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