「分からないままやる」技術とは
前回の記事からの続き。
今回のテーマは「分からないままやる」技術について。
分からないままやる、分からないのに、何かをしないといけないって、けっこう苦痛なことだと思うんです。
たとえば、長い行列に並ぶとか。
行列に並んだ先に、すごい人気の、めちゃくちゃおいしい鯛焼きが手に入ると分かっていたら、並ぶのにも耐えられるかもしれない。けれど、自分が今、なぜ並んでいるか分からない。しかもあと何分並んだらいいかも分からない(私は耐えられない)。
何のために????それをしたら、どういう意味があるの???と思う。
「分からない」とは、そういう苦しさがあるからこそ、「分からないままやる」というのは難しくて、技術なんじゃないかなと、私は考えるようになった。
それで「分からない」は苦しいから、今の自分の範囲で分かろうとする。でもそれって、本当に分かったことにはならないんじゃないかなとも思う。
たとえば、デジタルカメラで高画質の美しい写真を撮ったとする。その高画質の画像を、LINEでやり取りしようとすると、自動的に圧縮・リサイズされて画質が劣化することがある。
まぁ、それはLINE側で多くのデータを取り扱わないよう、勝手に圧縮されているからなんだけど、もし私が分からないことを無理やり分かろうとすると、それと同じようなことが起こるんじゃないかと思う。
ある先生の話した素晴らしい内容が高画質の写真(デジカメ)だとする。それを私の乏しい頭(LINE)で理解しようとすると、画像が粗くなる(LINEが乏しいわけではありません、念のため)。
今の自分レベルで理解しようとすると本来の美しさではない、何かに変わって、理解してしまうみたいな。
この喩え、伝わります??
勝手に理解しようとすると、本来の意味ではない解釈になってしまうのではないかと思う。なので、ここで大事なのが勝手に理解しようとせず、分からないまま(美しい画像のまま)取り扱うことなんである。
いつか私がデジカメレベルに達したら、その画像の本来の美しさが初めて理解できる(そういうことだったのか!!という理解)。
それで肝心の「分からないままやる」技術ですが。
やり方があって、私は尊敬する人に師事することかなと思っています。
心から尊敬する人、「この人の言うことなら信じられる」と思える人、こんな人になりたい!と思える憧れの人に学ぶこと。
たとえば、憧れの人をAさんとします。私はAさんのようになりたいと思っている。そのAさんが「今の私があるのは、この行列に並んだから」と言ったら、並ぶと思うんです。並んだ結果、今のAさんができたのなら、私も並ぶことでAさんのようになれるかもしれない。
Aさんが言うのだから、訳は分からないが並んでみようと思う。
なぜ、並ばないといけないんだろう?とは思うんですが、私はAさんを尊敬しているし、この人の言うことなら大丈夫と思えるから、多少の不安はあるものの、並べるんです。
これが「分からないままやる」ことに繋がる気がする。
これでもし行列に並び続けて、私がAさんのようになれなかったとします。そのときに、Aさんが間違っていたとか、Aさんはダメな先生だったとは思わない。
間違っていたのは、Aさんを信じた私です。
Aさんに師事すると決めたのは自分なので、間違っていたのは自分なのです。
自分が師事する人を間違えたのです。ここにちゃんと気が付けないと、いつまでたっても、間違え続けるような気がする。
Aさんがダメな先生だった。だから、私は上手く行かなかったんだと他責する人は、次また別の先生に学んでも同じようなことが起こると思う。なぜなら、見る目がないから。見る目がないまま次の先生を選んでも、また同じことになる。
ここで、「私は先生を見る目がなかったな」と自責する人は、次から先生を選ぶときにかなり慎重になると思う。慎重になることで、感覚が研ぎ澄まされて、見る目も養われ、だんだん良い先生、というか自分に合った先生を見極められるようになっていくと思うのです。
でも、ダメな先生に当たった場合も別にそれでいいと思うんです。なぜなら「この先生、ちょっと違ってたな」「ダメだったかもなぁ」となった場合でも、必ず学びがあるからです。
どうしてダメだと思ったのか。どの部分がダメなのかをしっかり深堀できれば、次、先生を探すときに、役立ちます。その真逆の先生を選べばダメではなくなります。
良い先生からも悪い先生からも学びはあります。失敗しても必ず次に繋がる経験になる。だから、まずは分からないままする=行動することが大切な気がする(とはいえ、せっかく学ぶなら好きな先生から学びたいと私は思う)。
だから、失敗しても大丈夫。そこでの学びが絶対ある。嫌いな人でも、尊敬はできる、と私は思う。
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