焦げたトースト
丁寧な暮らしがしたくて、
我が家ではオーブントースターではなく
金網でトーストを焼く。
子ども2人を小学校と保育園にそれぞれ送りだすため、
1分さえも惜しいくらいの慌ただしい朝、
金網の前に立ち、ちょうどいい焼き目ができるのを待つのは
本当に至難の業。
結果、たいてい焦げる。
焦げたトーストを息子は嫌がるので(当たり前)
焦げたところをカリカリと包丁で削って息子に出す。
それを見た息子は「炭化してる」などと知ったようなことを言う。
夫にもカリカリと削ったトーストを出す。
夫は食べるとき何も言わないけれど、きっといろいろ思っているし、
実際に「トースターを買おう」とは言っている。
でも丁寧な暮らしにどうしてもこだわりたい私は
トースターを買うことをやんわり拒否する。
それにしてもどうして丁寧な暮らし=金網でパンを焼くなのか。
自分でもよく分からないけれど、ちょっとここは譲れない。
けど毎回たいていトーストは焦げる。
とりあえず何かを食べさせるまで
抱っこ抱っこと足元にまとわりつき、泣き続ける娘。
学校に行く準備をせずに、遊び続ける息子。
子どもたちの相手をしながら、合間に台所を覗けば、
今朝も案の定焦げて、ため息をついたのだけど、
いつかこのときのことがいい思い出になるのかなぁとふと思う。
そうだったらいいなぁと思いながら、
今朝も焦げたところをカリカリと包丁で削り
ほろ苦いトーストを食べる。
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