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【#えぞ財団】 連載企画「#北海道経済入門」13 ~<番外編>北海道・日本の民主主義を探る~

北海道経済入門とは?

この連載では、小樽商科大学4年生の神門崇晶(カンドタカアキ)が北海道経済についての「今さら聞けない」 という部分を探っていきます。例えば、北海道の経済の大きさはどれくらいなのか?それを構成する北海道の主要産業は何か?など北海道経済の基本的な部分を理解していくことをインフォグラフィックを通して試みるプロジェクトです。

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神門崇晶(かんどたかあき):小樽商科大学4年生(休学中)。
札幌北高校を卒業し1年間の浪人生活を経て、小樽商科大学に2019年に入学。同年11月に「カレーパンドラ小樽商大店」をオーナーと共にオープン。コロナ禍により同店を休業し、2020年にYoutubeチャンネル「おたる再興戦略室」を開設。これをきっかけに、2021年4月から「札幌解体新書」の学級委員長を務め、2022年1月より「北海道経済入門」がスタート。また、2022年6月より木下斉さんとの共同連載「データで見る地域のキホン」がnoteにてスタート。


◯導入

今週は、急遽番外編をお送りすることになりました。

理由は2点あります。まず、1点目として2022年7月8日、奈良県での街頭演説中、安倍晋三元首相が銃撃に遭いご逝去されてしまったことです。ご冥福をお祈り申し上げます。

日本において、首相(元・現役含む)が暗殺(未遂含む)された主な事件は、戦前は6件、戦後は1件記録に残っています。直近だと、安倍氏の祖父である岸信介氏が首相の辞意を表明した直後に暴漢に襲われた、という事件が1960年にありました。その前は、1936年の二・二六事件や、1932年の五・一五事件、1921年の原敬刺殺事件、1906年の伊藤博文射殺事件、まで遡ります。 

このように、今回の事件は大変痛ましいことであるとともに、歴史的にも極めて異例であるということが分かります。実際、五・一五事件と二・二六事件は、これが発端となり軍部の勢いが増し、日本自体が一気に戦争へと進んでいくことになったターニングポイントになってしまいました。

以下の記事は、日本政治を専門とし、歴代の内閣総理大臣との親交も深い、ジェラルド・カーティスさんというアメリカの政治学者が今回の事件をどう見ているか、という大変興味深い内容になっています。

さて、2点目の理由として、2022年7月10日に投開票が行われた参議院選挙が終わった、ということです。今回の選挙戦の争点としては、物価高騰や30年間続くデフレからの脱却に代表される「景気・雇用対策」、ウクライナ問題を主とする「外交・安全保障」が挙げられます。そして、個人的には「憲法改正」も挙げられると思います。これは、今記事のテーマの民主主義に直接的に影響してきます。実際、今回の参院選では改憲の国会発議に必要な参院の「3分の2(166議席)」を改憲勢力が維持しました。

これにより、衆参両院で改憲の国会発議に必要な3分の2を維持しているので、岸田政権下で安倍氏並びに自民党の長年の悲願である改憲論議がより進んでいくのかが注目されます。以下、自民党が公式発表している改憲草案です。

導入が長くなってしまいましたが、これらを前提として、えぞ財団らしく北海道における民主主義の歩みを、日本の民主主義の歩みと並べて分かりやすくまとめました。

令和に入ってから、国内では多くの痛ましい事件が起こり、世界情勢も刻々と変化しています。改めて民主主義とは何か?が問われているのだと強く感じます。今記事は、以下の高校で使用する教科書を基に書きました。それでは、民主主義について色々と見ていきましょう!


◯本日のインフォグラフィック

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