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ジャズ行脚 10/47 @愛媛🍊

ジャズ行脚初の四国到来です。
第1回の岡山編で四国も立ち寄っていましたがジャズ目的ではなくさだまさしさんのライブのみでした。なので今回が本当の意味で初めての四国ジャズトラベルとなります。
本記事は愛媛県、次回(第11回)は香川県です。


・JR松山駅⇒大街道

朝イチで飛行機✈️で松山空港に到着し、すぐさまリムジンバスに乗り換えてJR松山駅に移動。到着した頃には太陽サンサン、今年初めて洋服棚から取り出した防寒パーカーが既に手荷物と化してました。

松山駅から歩いて10分くらいのところにある西堀端からバスに乗り、北エリアをあてもなくぶらついて地域のスーパーでお菓子を調達。再び北条線バスで松山市役所前に戻り、大街道(おおかいどう)まで徒歩で向かいました。

ここまでで思ったこと。伊予鉄バスICOCA使えない。
どうやら2025年3月にやっと全国の交通系ICカードが使えるようになるらしい。現状は専用のカードのみ。キャッシュ払いだと+20円になるっぽくて、これ逆にIC導入しないままの方がバス会社は儲かるんじゃね?とか思っちゃったが見当違いだと信じたい。当然お釣りなんか出ないのであらかじめスペアで用意してた現金袋に手を伸ばし、過不足なく支払うことに成功。

ヤクルトのキャンプ気になるね

まずは昼飯、愛媛県の郷土料理である鯛めしを食べに行きました。
この大街道周辺には鯛めし専門店が多く立ち並んでいます。
元々夕飯でお邪魔する予定でしたが、飛行機に乗っていた人の多さからなんとなくピーク時の混雑を察知したため、早い時間に切り替えたわけです。

今回は『宇和島鯛めし もとやま 3号店』さんにお世話になりました。
ちなみに同じ道路沿いにさらにもう2店舗あります。後から他店舗を覗いてみると3号店のほうが比較的空いてました。特に本店(たぶん1号店)は大行列で、おそらく”本店”というグレードの高そうな名前に引っ張られた観光客もいたと思われる。3号店は行列どころか先客1名しかおりませんでした。
メニューは変わらないはずなので、おいでの方は2号店や3号店が穴場かもしれませんよ。

さて食事ですが、店内もスタッフさん(女将さん)の対応も上品で非常に心地よい環境でした。特に良かったのは以下4点。

①注文から給仕までのスピード
 めちゃ速い。私が注文した鯛めしは鯛の刺身、溶き卵、ご飯、味噌汁、漬物というシンプルな構成で、用意に凄く時間を要するという感じもないですが、それでもこういう上品な店ってある程度間を持たせて提供されるイメージがあったので、注文してからものの30秒で到着したのはビビりました。

②食事前の食べ方の説明
 料理が提供されるとともに、鯛めしの召し上がり方を丁寧に説明いただけます。刺身を生卵の中に浸し、刺身と卵をご飯に乗っけて食べる卵かけご飯のようなスタイルです。確かに説明がないと卵をかけずにすき焼き形式で食ってしまいそうな感じもするし、どうせなら最も正しい形でいただきたいじゃないですか。なので、大変良いサービスだと思います。

③おかわりへの配慮
 ご飯のおかわりが貰えます(1回目は無料、2回目以降は¥220)。ご飯がおかわりできる店ってや⚫︎い軒のみだと思ってた。食事の状況を見てスタッフさんから進んで声かけてくれるので遠慮がちな人でも問題なし。すなわち刺身が減るスピードに合わせてご飯を調整する必要はなくガツガツいっても大丈夫。大食漢には嬉しいです。

④お会計
 よくレストラン等でホールスタッフが伝票を持ってきてクレジットやらでお支払いを済ませてきてくれますが、こちらのお店でも同じサービスを提供なさっています。もちろんカード/現金どちらでも可です。


・大街道⇒愛媛大学(ジャズ観賞)

大街道を北上し、愛媛大学の学祭で行われるビッグバンド演奏の鑑賞に向かいました。ジャズ行脚としては愛知以来(第4回)以来の学生バンドです。
道中、松山城行きのロープウェイもありましたが場内観光は見送り。

いつものようにコメダのアイスココアに身体が吸い寄せられた後、気を取り直して愛媛大学の構内に入場。
良い天気に恵まれ、穏やかな雰囲気の学祭でした。

当方、大学卒業してからそこそこ経ちますが服装/髪型は学生の頃からあまり変えていないので、風貌で見間違えていただいたのか真なる優しさなのか、イケイケな学生さん達からいろいろイベント案内の声掛けてくださいました。ありがとうございます、僕アラサーなんだ。。。
会場である体育館に15分前到着。高校生の体育なら確実の前の授業すっぽかしてますが社会人なのでここはキッチリ。

東門付近

今回鑑賞させていただいたのはSound Solution Orchestraさんです。
愛媛大学さんの音楽部メンバーで結成されたビッグバンドで、県唯一のジャズサークルらしいです。部員数は40名以上と大所帯ですがコンボでも活動されています。演奏スタイルが幅広いと楽しいよな。今回は時間の都合で見れませんでしたが午後に少人数バンド演奏やフリーセッションもやっていました。私の好きな”Black Nile”が演奏されていたことを後からSNSで知り、ナイル川だけに逃がした魚は大きいって感じです。

演奏時間枠が20分ほどのみで、演奏曲は3つでした。
1曲目はSing, Sing, Sing、大トリで演奏されるイメージが強いナンバーですがある種最もビッグバンドらしい曲でもあるので、聴講者の心を掴むために初っ端に披露するのは結構アリだなあと感心しました。セットリストや演奏順を楽しむ/楽しませることもジャズの醍醐味と思っていますので、良い知見を得られました。ドラムソロかっこよかったです。
2曲目はMoonlight Serenade。この曲はAsのソロが本当に好きで、原曲どおりならば38小節目あたりのCm6→D7→D7(-9)あたりのメロディがこの上なく美しい。分かる人にしか分からない説明で申し訳ないっす。とにかく言いたいのはサックスソロが素晴らしかったということです。
3曲目言うとネタバレが過ぎるので公表はしませんがお酒の名前のナンバーでした。カクテルでもレモンサワーでもジントニックでもなくて、何だったかな。確かTから始まるメキシコ由来の酒の曲だった気がします。Afro Cubanのリズムがイケてますよね。通しで聴いたことがなかったので初めて気づいたのですが後半に出てくるホーン隊のユニゾンめちゃいい旋律じゃない?(共感してくれる人はリツイートください

惜しまれつつも3曲で終了でしたが、12月末予定の定期演奏会ではもっとガッツリ演奏するはず。ご覧になりたい方はぜひ松山市へ。詳しくはWebへ。
Sound Solution Orchestraさんありがとうございました。

・愛媛大学→道後温泉

現地に来て初めて分かったのが、愛媛大から道後温泉までそこまで遠くないということ。もはや路面電車を使う必要すらないことに気づき、大学の北口から東へ直進し徒歩20分、観光名所の道後温泉に到着しました。
もう少し週を遅らせれば水卜アナに会えたらしいよ。

“後”の楷書体が過ぎる

まずは商店街にある愛媛の食卓1970を訪問。
数十種類用意された蜜柑🍊ジュースから1~10種類ほど選んで試飲できます。日によって入荷している品種が異なるため狙いのモノが飲めるかどうかは運ですが、酸っぱいものから甘めの品種までバランスよく並んでいますので飲み比べごっこは十分楽しめると思います。

女性客とカップルが多めで、野郎1人の訪問だとデパートの化粧品売り場にいるような気まずさをどうしても避けられませんが、ここは勇気を持って飛び込もう。

ジュースは蛇口から出る仕組み。一気にドバッと出ることはないので、力加減の調整が下手で日ごろ家族に叱られている貴方も安心です。
各品種の紹介に甘味、酸味、苦味のバロメータが示されておりこれが飲み比べの目安になります。聞きなれない品種や結構面白い名前の品種もあるので名前に引っ張られて飲んでみるのもあり。楽しみ方も十人十色。

何種類飲むかにもよりますが、例えば5種類であればおよそ¥1,000~1,500の予算で十分と見込みます。私は温州みかん、河内晩柑、はるか、せとかの4種類で¥1,080。千円相当の商品を30秒で空にしたのは人生初かもしれない。

タイルが美しいですね

道後温泉なので温泉入らなきゃ損ということで本館に行ってみましたが券売待ちの客が多すぎる。テルマエロマエ2の入浴シーンのような芋洗い状態、下手すりゃシャワー待ちとかいうみっともないことになりかねなかったので、すぐ近くにある椿の湯に方針転換。

椿の湯は大風呂1箇所、湯船なし露天のみというシンプルな構成でしたが空いています。スパ銭にありがちなワイガヤさもありません。入浴代に貸しタオル、シャンプーのアメニティをつけても¥550とコスパはよろしい。お風呂にこだわりがなかったり喧騒を嫌う方にはうってつけの銭湯です。入り口には小さいながらも休憩スペースがあり、運が良ければ大型テレビでJリーグが見れます。

ちなみにこの銭湯のすぐとなりに飛鳥乃温泉があり、こちらには大型の休憩スペースが確保されています。ガッツリ休憩したい人や家族連れは多分こちらの方がオススメ。

飛鳥乃温泉

商店街で友人の土産に今治タオルを購入し、本館を見上げ、すぐ近くにある空の散歩道と呼ばれる丘を越えたところで退散。

温泉街のすぐ真南にある道後公園に寄ってみると、賑やかな温泉街から一気に地球の裏側に来たのかと思うほど、静寂さの漂う素敵な場所でした。
園内に湯築城資料館があり5分ほど見学。入館時に館長さんからどこから来たの?と聞かれ、地元を答えると都道府県の一覧表にチェックをつけていました。何に役立てる計画なのだろうか。めちゃくちゃ気になったが問うのも野暮なのでやめた。知ってる人いたら教えてちょーだい。ちなみに東京から来た方が圧倒的に多く、次点で愛知、大阪でした。想像どおりすぎる。

道後公園

ホテルまでの帰路、街の風景を眺めるために路面電車は使わずに徒歩を選択しましたが、いまいち距離感が掴めていなかったことがアダとなり結局1h30minほど所用。脚も棒になってしまいました。
若い人なら1,2駅くらいなら歩いても問題ないですがそれ以上になるとさすがに電車使った方がベターですね。市内散策といってもやはり町面積は大きいので、日常的に徒歩移動に慣れてない人は素直にバスか電車使った方がいいでしょう。
おそらく電車移動だと気づかなかったであろう(テッペンのみですが)松山城も見えたので、ロープウェイ乗らなかった分の元がちょっと取れた。

・松山市駅→余戸駅

ジャスを見て観光地も周り、次の行き先を失った頃に空腹を自覚。
夕飯をばと思い立った際の時刻は16時、まるで店が開いてませんでした。ということで市外の路面電車を利用して松山市駅→余戸(よご)駅まで移動し、時間を潰しながら食事先を探すことにしました。

ちなみに余談、現時点だと松山市内を運行する路面電車ではICOCAなどの交通系ICカードが使用できますが、市外に通じる路面電車では同系列のICカードは使えません。公式サイト見てもはっきりとその違いが書かれているページまで辿り着けなかったので、現地に行って初めて知る方が多いと思われます。直近で訪問予定の皆様はお気をつけを。

かわいい

余戸駅から住宅街の外側をぐるっと周り、幹線道路沿いに店を構えるそば吉さん(余戸店)を訪問。チェーン店なのね。
周囲では天ぷら蕎麦やざる蕎麦でさっと食べて帰宅するお客さんが多かったのですが、食欲の秋ですしガッツリ食おうと うどんすき鍋(¥1,200)を注文。
写真だと分からないかもしれませんが囲炉裏鍋のごとく土台のコンロが点火状態で、常時温かく食べれます。麺つゆの入れ具合で濃さを調節しながら食べれるのが良かった。ボリュームも十分です。

帰りの夜道、駅に戻るため住宅街をショートカットで突っ切ろうとしたら案の定道に迷った。目印も何もなく街灯もなく歩行者もおらず、車の向かう先を信じてついて行ったらさっきの幹線道路に戻ってしまい、気がつけばここでも1hくらい歩いてた。

もうインチキなんてしない。
松山旅行はこれくらいです。

やなせたかしさんは高知出身らしい
朝イチの大街道

終わり
(次回 ジャズ行脚 11/47 @香川 に続く)