アレクサンドル・カントロフ ピアノリサイタル:呆然となりました 2024/11/30
あっという間に時間が過ぎ・・・カントロフさんの演奏を聴いてから1週間以上経過。その後もコンサート行っているので、追いつかないと!
カントロフさんは、2019年のチャイコフスキーコンクールで優勝。ちなみに藤田真央さんは2位でした。
来年取り組みたいと思っているブラームスがプログラムに入っていたので、とても楽しみにしていました。
最初に、カントロフさんからの挨拶音声が流れましたが、フランス語。折角だけどわからない~と思っていたら、その後英語でも☺
そして、演奏は・・・・
最初から最後まで神がかっていました。教会でカントロフさんのお説教きいて礼拝に参列したような感覚。凄すぎて呆然となったまま、よろよろとスタンディングオベーション。
来年取り組もうと思っていたブラームスのラプソディ、驚異的な演奏されたのを聴いてしまい、私の知っているブラームスラプソディと全然違う・・・・すっかりモチベーション下がりました😄
リスト、バルトークでカントロフ教の洗礼を受け、ぼーっとなって前半終了。
休憩の後はラフマニノフのピアノソナタ。独特の空気感はそのまま素晴らしい演奏。音が激しくないんだけど、身体の中に入り込んで内臓で盛り上がる感じ。
そして、最後がシャコンヌ。
全部左手です。
左が弱い私からすると、左だけの演奏は見ていて、苦しくてムズムズします。しかし、まるで両手で弾いているような音の広がり。鍵盤見えていない席の方の中には、両手と思った方もいらしたのではないでしょうか。
アンコールは2曲でした。
最近、時々花束を渡す方が出始め、NGのアナウンスがされるようになりましたが、この日はなかった。
お花持ったカントロフさん。総立ちのホール見て笑顔でした。
この日のスタオベ、神の手でスーッと立たされたような感覚でした。
最近、人気あるピアニストさん数名のコンサートでは、演奏の内容にかかわらず、終わった瞬間にすごい勢いで皆がスタオベ・・・というシーンが増えてきて「何か違うな・・・」と思っています。周りが立っても私は座ったまま拍手だけ沢山・・ということがよくあります。
カントロフさんの演奏は、立たずにはいられないものでした。
またぜひ聴きたいです。