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味わい深い 横山幸雄先生の「ベートーヴェン・プラス」2024/9/22

横山幸雄先生の挑戦、ベートーヴェン+ 聴きに行ってきました。


10:30~16:30 ベートーヴェンピアノソナタ12曲。

横山さんのミニ解説をもとに、ベートーヴェンの生涯に思いを馳せながら、演奏を堪能。

横山さんは、14時間連続のリサイタルでギネス世界記録を持っている方。
3日間連続でショパンの全曲を演奏したりもされたことがあります。

19歳でショパンコンクール3位になる天才。その後も活躍し続けています。そして、後進の育成も熱心。辻井伸行さんなど、国際的に活躍しているピアニストも何人も育てています。大学や専門学校でも教えていらして、公開レッスンは生徒に寄り添いわかりやすく、勉強になります。

普通の人がピアノを楽しむための活動もいろいろされていて、ワインと演奏のコラボレーションやら動画配信やらも熱心にされています。
後援会に入るとレベルにかかわらず公開レッスン受けられるみたいで、ちょっと興味ありますが、横山先生の前で弾くなんて・・・・できそうにありません。

演奏は、さすがの一言。味わい深く、かつゾクッとするような瞬間があちこちに。えっ、そう来る!?みたいな、感覚です。

12曲目のベートーヴェンの最後のソナタには、特に思いがこもっていて心を打ちました。

このシリーズ、過去に2回聴いています。

この他に、オペラシティでのショパンも聴いた記憶があります。
その時の経験をもとに、今回も2階のゆったり座れる席にしたのでした(長時間お行儀良く座っていられる自信がなかったのね。寝るリスクもあるし💦)。

それにしても、ベートーヴェンは驚異的。

耳が聞こえなくなり始めた時に作曲した「悲愴」(2月の発表会に弾きました)。。悲しみが溢れています。

ほとんど耳が聞こえなくなった30代から40代以降、素晴らしい作品が続く。

横山さんによると「ベートーヴェンは音は聞こえなくなったけれど宇宙が見えていた」とのことでした。

横山さんの演奏を聴いて、改めて思ったことは、「練習しなきゃ!」でした。ベートーヴェンソナタは、フレーズなどでのヨロヨロではダメ。アーティキュレーションが重要。そのためには、練習しかありません!

12曲を弾き終えた横山先生、やりきったという表情を見て、拍手をいっぱいしてきました。偉業ですね。
来年は何をやられるのか?楽しみです。


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