【大人のピアノ】リベンジシリーズ①ドビュッシーアラベスク1番
レッスンを復活してから、まず取り組んだのはベートーヴェンソナタ悲愴でした。第1楽章を、一応人前で弾けるところまで持っていきました。その後は、第2楽章、第3楽章をレッスンして頂いていました。
しかし、ここで、ムクムクと別の欲求が・・・・
「他の作曲家を学びたい」
ピアノの専門教育を受けたわけではないので、奏法もワンパターンで、もっときちんと身につけたいと思っていました。
本当はバッハをやるべきなのですが、バッハは苦手。子供の頃インベンションをやって、その難しさを知っているので、まだ手が出せません。
せめて、ベートーヴェンとは違うパターンを身につけたい。
と、思いついたのが、「子供の頃のリベンジシリーズ」です。
シューベルトとドビュッシー。
小学校高学年の時、シューベルトの即興曲とドビュッシーのアラベスク(1番と2番)を、先生達の研究会みたいなところで弾きました。
前者は思いがけずお褒めにあずかり、いい気になって後者に取り組み弾いたところ、玉砕。酷評されたのでした。
譜読みが早く、音符はちゃかちゃか弾けた子だったのですが、音楽としては滅茶苦茶だったのだと思います。
そこで、リベンジシリーズの最初は「ドビュッシーアラベスク1番」。
難易度は高くないし、有名な曲なので、多くの方が弾きます。
これを美しい形に仕上げる!(実際は、「完璧」になるはずはありませんが😄)と決めました。
レッスンには、一応弾ける状態にして、自分なりの解釈で持参しました。
先生の第一声。「ベートーヴェンみたいね😄」でした。(やっぱりねー💦)
最初の小節から、細かいご指導が入ります。
最初の6音をどのようなバランスにするのか。
そして、そのための手の形腕の使い方や曲に入るための世界の感じ方や呼吸の整え方などなと。
何度弾いても先生のOKが出ません。最初の一音、小節は本当に大事で、そこをイメージ通りに弾けないと・・・・。
おまけに、ドビュッシー、指示が細かくて多い!それを理解してきちんと守ることも大事。
全体的に透明感を持った音でありながら、響かせるところは響かせる。
アラベスクというのは唐草模様のこと。唐草模様のような揺れも表現しないと。
ドビュッシー、めちゃくちゃ難しい!
小学生の私が到底弾ける曲ではありませんでした。
おまけに、当時の先生、全く深い指導はありませんでした。現在のような教材(動画等)もありません。なぜ弾かせられたのか?不思議です。
しかしながら、今だからこそ、取り組み甲斐あります!
リサイタルでドビュッシーの他の作品が演奏される時、手の使い方など、オペラグラスでガン見していますが、本当に勉強になります。
マリア・ジョアン・ピレシュさんの演奏。
本当に素敵です。こういう風に、人の心を打つようなアラベスクを目指して練習します。