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45年ぶり(?)のピアノレッスン⑥~ピアノ教室選び


これまでの経緯①~⑤


大人向けレッスンは、ニーズに合わせるのが難しい

「大人のためのピアノ」で検索したり、ピアノ教室のサイトの「レッスン」の項目を見ると、大人向けのレッスンが多く開催されていることがわかります。

個人の方向けにコーチングをやっているため、つい先生(教室)の目線で考えてしまいます。想像するに、大人向けレッスンというのは、なかなか難しいであろうということ。
子供であれば、「弾き方を教える」ということが目的になります。その中には「コンクールを受ける」という子もいるでしょう。しかし、どちらもピアノの技術を身につけて向上させていくプロセスは共通しています。成長に合わせて教える内容を変えていけば(もしくは、生徒の方が先生を変えていけば)よいと思われます。

しかし、大人のピアノは違います。

○目的が多様
「この曲を弾きたい」というゴールがある人もいれば、
「ピアノを弾けるようになりたい」という目的の人もいます。
私のような、復活組もいます。復活組も、目的は実に様々。一般向けのコンクールに挑戦したいという人もいれば、以前と同じくらいまで弾けるようになりたいという人もいます。以前とは別の方向性で上達したいという人もいます。

○技術が多様
全くの初心者から、音大出身者まで。
子供のころやっていたという復活組においても、身についている技術は人それぞれです。

○相性
コーチングにおいても、最も大切なのは相性です。これはピアノのレッスンでも同様と思われます。先生と生徒の間のコミュニケーションがかみ合わなかったり、レッスンのすすめ方に違和感があったなら、NGです。
また生徒のバックグラウンドも様々なので、各自の常識は違います。様々な行き違いが発生するリスクもあります。

大人向けレッスン、子供向けとは違う気づかいや留意点が多そうです。先生方も大変でしょう。

目的と先生に求めるものを明確にした

ピアノを含め、学びは学ぶ方の主体性なしには効果はありません。
(ついでに言うと、コーチングももちろん同じです!)
自分自身に何度も問いました。

<ピアノを学ぶ目的>
○老後、老人ホームに入った時にピアノを弾き、周囲とコミュニケーションを取りたい。
○ピアノを上手く、美しく弾けるようになって、生涯楽しみたい。美しい音を出せるようになりたい。
○脳トレ

<先生に求めるもの>
○ピアノ専攻で演奏活動もしている先生
○昭和の感覚でなく、平成以降の感覚(コミュニケーション、テクノロジーetc)
○素人なりに美しく弾けるコツを教えてもらえる先生

<教室に求めるもの>
○レッスンのスケジュールを柔軟に設定できる
○先生と生徒の関係が成熟している(必要以上に距離感が近くなく、上下関係を強調されず、どちらかというとあっさりしている感じ)
○アクセスの良さ

さて、先生と教室選びです。

発表会を見学に

サイトを検索して、よさそうな教室を見つけました。
この時点では、体験レッスンを何ヶ所か申し込むつもりでした。

ある教室のところに「発表会開催のお知らせ」を見つけました。
場所、日程とも丁度よく、先生に見学を打診したところ、快くOKを頂き、早速出向きました。

生徒さんの年代も若手からシニアまでと幅広く、レベルも始めたばかりの方から、恐らくかなり専門的なトレーニングを受けたとお見受けする方まで。
そして、発表会は、必要以上に華やかではなく、淡々と進行。
先生の演奏とお話も心に響きました。
私の希望に合っていそうな予感!

早速体験レッスンを申し込みました。

こういうレッスンが受けたかった!

体験レッスン。
とりあえず、一番弾けそうな「幻想即興曲」を持っていきました。

長年人前で弾いたことがなかった私、先生の目があるだけで、手が震える~。人に見られてると上がるんだ。
そして、長年電子ピアノでの練習だったため、体験レッスン前に一度スタジオ借りてグランドピアノに触れておいたのですが、初めて触れる先生宅のグランドピアノでは指が思うように動きません。
冷や汗かきながら、何とか1曲弾ききりました。

その後、いよいよレッスン。音の出し方、音の表現の幅、イメージの仕方、音楽の背景、楽譜に書かれている指示の背景、右脳へ働きかける指示・・・充実!もちろん技術がそんなにあるわけではないので、即完璧に対応できるわけはありません。しかし、たった一回のレッスンで「弾く」から「演奏する」域に誘って頂きました。ピアノって奥が深い!

こういうレッスンが受けたかった!

口頭で希望を伝えたわけではありません。その中で、瞬時にニーズに合わせたレッスンをしてくださる先生、素晴らしいと思います。
ということで、この先生にお願いすることにしました。

「発表会は絶対に嫌」から方針転換

ピアノを弾く目的ははっきりしている身ですが、マイルストーンがないとどこに向けてどのくらい練習したらいいのかがわかりません。

これはランニングと同じです。
大会がなかったコロナ禍で、「健康のため」だと、ただダラダラ走るだけだったり、サボってしまったりしました。大会を申し込むと、「大会を楽しむため(練習不足だとただ辛いだけ)」「大会で死んだりして人様や家族に迷惑をかけないため(マラソン大会では心停止等で時々亡くなる方が出ます)」という目的ができて、ある程度きちんと走ります。

レッスンを再開する前は「発表会なんて絶対に嫌」と思っていましたが、方針変更。参加の方向で行く。
人前で弾くことで、学ぶことも多いでしょうし、先生曰く「すごく上手くなる」と。これは理解できます。

曲はベートーヴェンソナタ8番「悲愴」の第1楽章に決めました。
昔、「次の発表会に」と先生に言われ練習しかけたけれど、そこでレッスンを辞めてしまったもの。
そして、幻想即興曲のようなずっと速いフレーズではないし、以前練習していたし、そんなに苦労ではないだろう・・・・という大きな勘違いをしたのでした😄
一生懸命練習すれば、すぐにある程度かっこよく弾けるはず!と。


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