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2人の真央さん:②藤田真央さん

2人目の「真央さん」は藤田真央さん。
最初は、親御さんが浅田真央さんのファンかなにかなのかなと思ったりしたのですが、年代的に違いますよね。



「推し」はいないはずだったが・・・


近年、日本人の若手ピアニスト(特に男性)の活躍は素晴らしいです。
天才少年と言われていた牛田智大さん、ショパンコンクールで2位になった反田恭平さん、Youtuberでもありショパンコンクールでセミファイナルまで進んだかてぃんこと角野隼斗さん、そして、ロン=ティボー国際音楽コンクールで優勝した亀井聖矢さん。
その他にも、名前を挙げきれないくらい、多くの方が大活躍中。
そして、女性ピアニストも、ショパンコンクール4位の小林愛実さん始め、次々とコンクールで優勝、入賞される方が。

ちょっと前、ラン・ランやユンディ・リ、チョ・ソンジンなど、中国、韓国のピアニストはすごいなあ・・・と思っていたのだけど。いやいや、日本も凄かった。(先生方、関係者のみなさまの尽力の結果でしょうか)

最近「推し」のピアニストがいる方も多い中、特に「推し」なしでずっとやってきました。どなたも素晴らしくて、東京や近県でのコンサートがあると、チケット取りに参戦!牛田さん、亀井さんはもう何度も聴いていて、その進化に毎回驚かされています。

・・・・が、とうとう追っかけたくなる衝動にかられるピアニスト出現。
それが、藤田真央さん。

モーツァルトに痺れた


藤田真央さんは、最近活躍されているピアニストとして注目のひとりでした。チャイコフスキーコンクールで2位を取られてからは、メディアでの露出も増え、自由奔放な笑い声と飾らないキャラ、一方で音楽に対する独特なこだわりがいかにも芸術家で面白いな、と。
もちろん演奏は素晴らしくて、いつか生で聴けたらいいなぁと思いつつ、動画などで視聴。

あれ?と思ったのが、読響とのラフマニノフコンチェルト3番。魂を揺さぶられる演奏。何だかすごい・・・。

『Rachmaninoff: Piano Concerto No. 3』藤田 真央(Mao Fujita)さん☆Sebastian Weigleさん指揮☆読響/2021年3月TV放送
https://youtu.be/T8mdGLC14D0

そして、ノックアウトされたのが、モーツァルトのソナタ。
ヴェルビエフェスティバルやカーネギーホールなどの演奏。
モーツァルトってこんなに素敵だったんだ!

Mao Fujita performs Mozart's Piano Sonata in C Major No. 16, K. 545 - Verbier Festival 2021
https://youtu.be/nH0rmNdqaQ0

モーツァルトのソナタは遙か昔、ピアノのお稽古で「つまんないなあ・・・」と思いながら練習した。「ベートーヴェンのソナタの方が好きなのにな」「早く終わらないかな」と思っていたし、聴く方もそんなに感動した経験がなかった。

それが、藤田真央さんの綺麗な音の連続、表情のある音楽を聴いて、モーツァルトの偉大さを初めて知ったのでした。
昔練習したあの曲、こういう風に弾くモノだったんだ・・・。

で、ここから真央沼にズブズブと・・。

芸術劇場で素晴らしさを語り合う



今年の夏、日本での藤田さんのコンサートはロッテルダム・フィルハーモニーとのツアーでした。ラフマニノフコンチェルト3番。

東京芸術劇場のだけチケットを取っていましたが、一回だけでは満足できそうになかったのですが、日程的にサントリーホールは行けない。すると、前の週に所沢でもやるではないですか!ラッキーなことに空席発見。
そこで、2回聴くことができました。

それはそれは素晴らしく・・・感動しました。
音は決して大きくないのですが(意図的にそういうピアノを選んでいると、インタビューか何かを読みました)、美しくてよく響く。

実は数ヶ月前に、サントリーホールでラフマニノフの2番、3番両方という夢のようなコンサートがあったのですが、席が弦楽器のすぐ前。肝心のピアノがよくきこえませんでした。そのかわり、舞台に出てくる直前の真央さんのゲラゲラ笑いは聞こえましたが😂

今回は前回の反省を元に、ピアノ重視で遠めの席。オペラグラスで独特の指使いを観察しました。
オペラシティの2階席。がっつくようにオペラグラスを掴んで見つめていたからでしょうか、休憩時間にお隣の女性から声をかけられました。

「素晴らしかったですよね~!」
桐朋音大ピアノ科出身の方とのこと。
音が美しいこと、響くこと、無駄な力が入っていない腕の使い方など、いろいろと。
そして、話題はモーツァルトに。
その方も、真央さんの演奏を聴いて、改めてモーツァルトの素晴らしさを思い出し、「真央さんのCD聴いて勉強し直しているの」と。

そんなことを語り合った後、TVで放映されたモーツァルト、ラフマニノフ2番を聴いたり、動画視聴したり・・・。

こちらも購入。

あー、断捨離中で、CDやブルーレイは買わないことにしていたのに・・。

沼にハマったので仕方ありません。

そして、最近、大人のピアノを復活中で、いろいろな曲を練習しているのですが、モーツァルトのソナタもちょこちょこやってみています。
素晴らしいお手本を知ったので、頑張り甲斐があります。

というわけで、今年後半のコンサートも何とかチケットゲット。
地方まで追いかけたくなる衝動にかられますが、仕事や生活に支障を来すため、それはやめておきます。
一層の進化と活躍を楽しみに、ちょい「推し」活をさせて頂こうと思っています。

「真央」というお名前。
何かしらの才能を開花させるのかな。
もし今自分に子供ができたら、つけたくなること間違いなしです。








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