ミハイル・プレトニョフ 巨匠の演奏
1週間経っても余韻が・・・
ミハイル・プレトニョフ ラフマニノフ協奏曲全曲演奏会 2日間に分けて開催されました。
行ったのは、<第二夜> 第3番、第4番、パガニーニ の日。
素晴らしすぎて・・・・まだ余韻に浸っています。
全然違う曲に聞こえたマエストロの演奏
1957年生まれ(66歳)プレトニョフさんは、21歳でチャイコフスキーコンクールに優勝。全世界で活躍し続けている超一流のピアニストです。それだけでなく、指揮者としても作曲家としても活躍。ロシアでオケも設立。超一流のピアニスト達も指導を受けています。
2006年に一度ピアニストとしての活動を停止したのですが、SHIGERU KAWAIとの出会いにより演奏を復活されたようです。
今回ももちろんSHIGERU KAWAI。
プレトニョフさんをはじめ、アルゲリッチなど名ピアニストの調律を担当されている山本有宗さんのポスト(Tweet)をよく見ていました。
プレトニョフさん、さすが巨匠。
コンサートのギリギリまで現れず、周りはやきもき。演奏直前に今日のプログラムが何か訊いたり・・・。
リハーサルで、指揮者に、「僕が振るから、あなたが弾いて」と言い出したり。
今回は高関健さん指揮、東京フィルハーモニー交響楽団。もしや・・・と思ったりしけど、大丈夫だったみたいでした。
高関さんも、さぞ気を遣われたことでしょうね。
ラフマニノフ協奏曲第三番からスタートしました。
マエストロ、出てきてピアノの前に座ったら、腕組み😀
この曲すぐにピアノが入るんだけど・・・。
さっと手を出して演奏が始まりました。
第一音から、美しい。
小さくて、柔らかい音。
何度も何度も聴いている曲なのに、違う曲を聴いているような。
これまで聞こえなかったフレーズが聞こえたり、強弱やテンポが独特だったり。すごい・・・。
弾いていない時は、手をダラッと下げてオケを見ている。二人指揮者がいるような感じでした。
第4番は数日前の阪田さんのに続けて、聴くのは2度目。
プレトニョフさんの集中力がより一層高まった感じがありました。
また違った趣で、とろけそうに。
パガニーニの主題による狂詩曲は、軽やか。川のせせらぎのように聞こえました。
プレトニョフさんと一緒に音楽を創った高関健さん、東京フィルハーモニー交響楽団(数日前には同じ曲を阪田さんと演奏。全く異なる解釈)、何と素晴らしいことかと思いました。
3曲終わった瞬間。スタンディング。
プレトニュフさんも満足されたのか、ニコニコ。
感動と言う言葉を超えた体験。この週は、コンサートが集中してしまったのですが、頑張って聴いてよかった!
藤田真央さんのあの手と一緒!
私は、藤田真央さんの演奏にハマっています。
ラフ3の三楽章のあるフレーズの最後のスタッカート後に猫の手みたいに手が上がる瞬間が特に好きなのですが、なんと、プレトニュフさんも同じ手をされました!心の中で「\(^O^)/」でした。
真央さん、プレトニュフさんの影響受けているのでしょう。指導も受けているかもしれません。
真央さんの柔らかい音、プレトニュフさん系です。
牛田智大さんも以前プレトニュフさんに教わっていたような記憶があります。プレトニュフさん編曲の何か(くるみ割り人形だったか?)の演奏許可を貰ったというのを、随分前の演奏会のプログラムで読んだことも憶えています。
プレトニュフさんのピアニズム、いろいろな方に継承されていくのでしょう。
この日は音楽家の皆さんも来られているだろうなと思っていました。直接お見かけはしませんでしたが、こんな凄い方々がいらしていました。
そして、私は、(一応断捨離中なので)滅多に買わないCDを購入してしまったのでした。
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