gokurakuyu株価

超・財務分析レッスン

極楽湯ホールディングスのここ1年の株価のトレンドを調べてみました。
Googleで「極楽湯 株価」と入れるだけで、こんな便利なグラフが出てきました。

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gokurakuyu株価


1年前は600円超だったのが2020年1月30日には475円に!?
ざっくり20%程株価が下がっています。

なぜこんなに株価が順調に下がっていくのでしょうか?
もうちょっと会社の中身まで見てみましょう。

上場している企業のホームページにはIR情報といって投資家さんように会計情報(決算短信や有価証券報告書)がしっかり載っています。
極楽湯ホールディングスさんのホームページでは業績のトレンドが一目でわかるグラフも載せてくれていました。

まずは売上高の5期比較グラフと営業利益の5期比較グラフ。

財務ハイライト1

おや!?
売上高5期比較グラフを見てみると、売上高は順調に伸びていますね!
売上高が伸びているということは、お客さんが増えているということですね!
温泉という日本の文化は今、世界中から注目を浴びているので、これからさらに伸びていくのではないでしょうか?(武漢の新型肺炎が大きく影響しそうですが…)

一方、営業利益はというと、2017年をピークに毎年下がっていっています。
売上は上がっているのに、営業利益は下がっていく。これはつまり??
費用が上がっている、もう少し分解すると、売上原価か販売費及び一般管理費(あるいは両方)が売上の伸び以上に大きくなっているということでしょう。

財務ハイライト2

経常利益、株主に帰属する当期純利益の5期比較も、当然下がっています。

財務ハイライト3

1株当たり当期純利益と売上高営業利益率の5期比較も、当然下がりますね。


最後に、総資産と純資産の5期比較グラフですが、純資産は当期純利益が2019年から赤字になっているので、純資産も2019年から減少傾向です。

財務ハイライト4

一方、総資産が増えているのは、売上増加に伴う売掛金の増加でしょうか?
でも、温泉なので売掛金はないですよね。

なるほど!わかりました。
温泉の店舗を増やしているので、固定資産が大きくなっているのでしょう!
そして、営業利益が減少しているのは、店舗を増やしたことによる固定資産の減価償却費と人件費の増加かもしれないですね。

今、この投資が先行投資として種まき状態であれば、この先、利益は増加していく期待も持てるかもしれないですね!!

とりあえず、業績の大枠を理解した上で、有価証券報告書を見て、細部の理解に入っていきましょう。

僕らがこれから見るのは、今の赤字が先行投資によるものかどうか?
そして、これから売上をさらに大きく伸ばし、利益を伸ばしていけるかどうか?

そんなところを見ていきましょう!!

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