読書備忘録(24.7-8)
久しぶりに、最近読んだ書籍の記録。
間にももうちょっと読んでるんだけど、ジャンルも色々だけど、まあ、気まぐれな記録、ってことで。
テスカポリトカ
佐藤究さんのクライムノベル。
直木賞、山本周五郎賞、ダブル受賞という見出しで思わず手を取った。
分量、厚め。
メキシコ、ジャカルタ、川崎、の3地点、麻薬密売、臓器売買といういわゆる裏社会を舞台に、つながるはずのない人間達の関係、心象が描かれており、あ、そこそうつながる?という感じのその展開が面白かった。
そもそも自分が興味があったのは、アステカ文明がどう繋がるのか、といったところでした。非常に詳細な調査をされているようでしたが、逆に詳細すぎ、名詞が難しすぎて、本編を読み進めると、その部分が本当に必要な情報なのかがわからなくなって、流し読みになりましたw
基本的に裏社会の話なので、必然的になかなかグロい描写も多く、読む人によっては、ちょっと避けたくなるような場面も多いかも。そういうシーンは、映像化したら、地面師たち、みたい感じになりそうで、NetFlixくらいしかできないかな。
ロング・ロング・トレイル
木村東吉さん、自分が若い頃に人気のあったモデルさんの一人で、アウトドア系に行った、近くの河口湖に住んでいる、のは知ってたんですが、こんな本が出ているのは知らず、本屋で見つけて、読んでみることにしました。
元々体力には自信があったんでしょうが、かなり激しいことしてますねw
レイドゴロワーズに出ていたとは知らなんだ。
最近、自分も山歩きが好きで、ちょいちょい歩いているので、その激しいところよりも、トレイルを色々歩いて書いている、感じているところに、とても共感できる部分が多く、まあ、走り出したくはならないけど、いろんなトレイルに行きたくなりました。
で、トレッキングシューズ買いましたw
レスポンシブル・カンパニーの未来
パタゴニア、ブランドはよく見聞きするけど、ものは持っておらず。
今年1月にパタゴニアに行って、素晴らしい景色や自然に感動したのですが、そこを感動で終わらせず、持続させるために何ができるか、を地で行く企業の歩み、取組の話です。
企業としては、業績と環境、短期的には相反するテーマをどう実現しているか、まあ、外向けの話もあるんでしょうが、今、世界が求めていることを長きに渡って、地に足つけてやっていることがわかります。
以前、某リゾート会社の方が、自社の運営するホテルの床暖房に温泉を使っている、自然を守る、というより、コストの問題(安い)、とおっしゃってましたが、いずれにしても自然と共存する、持続する、は、今や企業の一大アジェンダなので、というのと、最近、カーボンニュートラル関連の仕事もしていて興味深い分野の話ではあるので、とても勉強になりました。
ぼくはあと何回、満月を見るだろう
YMOを初めて聴いたのは、40年くらい前か?
そしてコロナ禍でもオンラインのピアノライブ、もう彼がガンに侵されて、先が長くない時期のものを聴いて、心に訴える演奏に感動しました。
晩年、原発反対や、森林保全、外苑の保護のための都庁(都知事)への進言等の活動をされていましたが、地球、人間を愛する故のことだったと思います。
あとがき、かなり泣けました。
R.I.P 教授
ガウディの遺言
最近ちょっとスペインづいている、1月にサグラダ・ファミリアファミリア見てきたところなので、タイトル買い(買ってなくて、山中湖の図書館で借りたんだけど)しました。
江戸川乱歩賞作家なのですね、下村さん。
サグラダ・ファミリア、設計図なきまま建設が進められているが、実はそれが存在したら、という仮説をミステリにしたもので、ガウディにまつわることが細かく描かれていました。
個人的には、ストーリーがもっと複雑(?)でもよかったかな、とも思いました。
できない、できない、と言われていたサグラダ・ファミリアもとうとうできちゃいますね、、、
エヴェレスト 神々の山嶺
夢枕獏さんの大作ですね。
なんか前に読んだ気もするんですが、図書館にあったので、改めて読んでみました。
純粋に面白い。山をやるわけではないけど、登山家の本や映像は時々見るのですが、それらを踏まえても、ディテールはしっかりしているし、人間の心象表現が巧みで、引き込まれるように、あっという間に読みました。
余計なことにその後、アマプラにあった映画を見たのですが、見なきゃ、よかった泣
ゴールドマン・サックスに洗脳された私〜金と差別のウォール街
よく聞く話を内部にいた人が書いた、ゴールドマンの暴露本ですね。
何かの記事に最初の方の記述が出ていて、まあ、面白いかな、と読んでましたが、食傷気味になりました。
米国の金融(だけじゃないけど)、白人、男性社会、というのはよく言われるけど、それがつらつらと描かれている感じです。
という辺りが、ここ2ヶ月くらいに読了したものを、忘れないうちに書いておこうと思いました(というか、もっと読んだ直後に書かないと忘れる泣)
これから、映像は見たけど、読んでない、”地面師たち”読もうかと思っています。