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理想は「ほっといてくれる」SNS
現代のSNSはどうしても「情報を浴びせること」「誰かと繋がり続けること」が前提になっている。
その結果、ユーザーは常に受動的な立場に置かれ、次第に疲労やストレスを抱えるようになっているように感じる。
最近、私はInstagramのフォローを全て外した。
きっかけは、コチラから関係を切りたい相手が何人かいたことだ。
ただ、一部の人だけフォローを外すと、それが本人に伝わり角が立つ可能性があったため、思い切って全てのフォローを解除することにした。
それから2週間が経つが、タイムラインに何も表示されなくなり、おすすめとして猫の癒し動画ばかりが流れてくるようになった。
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インスタのタイムライン
おすすめで流れてくるだけなので
フォローしているわけではない
これが驚くほど快適だ。猫動画は情報酔いすることもなければ、他人と自分を比較する材料にもならない。
一方的に情報の嵐に飲まれない環境は、これほど心地よいものなのかと実感した。
そんな中で最近リリースされた「mixi2」にも試験的に触れてみた。
しかし、これが「ほっといてくれるSNS」の理想像とは程遠いものだった。
コミュニティに参加すると、そのコミュ内のやりとりが無限にタイムラインに流れ込んでくる仕組みになっており、私は慌ててコミュニティを抜け、投稿をミュートした。
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コミュ内の他人のやりとりが全て
タイムラインに流れ込んでくる。地獄
SNS疲れが叫ばれる現代において、この設計にはまるで世間の流れを読み取る意識が感じられない。
mixi2はおそらく活用することなくアカウントだけが放置されるだろう。
ちなみに、現段階におけるSNS界のトップクラスの地獄といえばThreads(スレッズ)だ。
スレッズのオススメ欄にはフォローしていないユーザーの投稿が無差別に表示される
それも愚痴や悲観的な内容など、ネガティブな投稿だけをピックアップし、表示させているらしく
ランダムに他人のタイムライン上に表示されてしまうが為に、知らないユーザーから心ないコメントや罵詈雑言を浴びせられる事も他のSNSと比較してもダントツに多いという、SNS界きっての治安の悪さを誇るスラムと化している。
(現時点ではInstagramのアカウントを持っているユーザー全てにThreadsのアカウントが割り当てられてしまうため、アカウントの削除や退会などもできないため、私は使わず放置する事にした。)
ここで改めて思う。「いま必要なのは、ほっといてくれるSNS」ではないかと。
かつて、まだSNSが主流でなかった頃、“個人ホームページ時代”があった。
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当時、情報は浴びせられるものではなく、自分から検索して必要な情報を拾いにいく形だった。そのため、情報過多によるストレスを感じることは少なかった。
だが、現在のインターネットは情報がほとんどSNS内に集約されているため、SNSを使わないという選択肢は現実的ではない。
アカウントを持っているだけで、見たくないものや興味のない情報が次々と流れてくる。
「ほっといてくれる」機能が欲しいと切に思う。
例えば、オススメの表示をオンオフで切り替えられるだけでも違うはずだ。
検索窓だけがある白紙のタイムラインと、いいね履歴から生成されたオススメを表示するタイムライン、この2つを切り替えられる仕組みがあれば、情報過多のストレスから解放されるだろう。
トレンドはタイムラインとは別に分離し、気になる話題があれば検索窓でキーワードを入力する。
そこから必要なポストだけを選んでいいねする。
このようなスタイルなら、SNSの形を保ちながら、インターネット黎明期の個人サイト時代のような使い方ができるのではないだろうか。
現代のSNSは、“自分のペースを乱される”ことが多く、それが精神的に辛い部分だ。
情報を選び取ることができ、押し付けられることのないSNSこそが、SNSに疲れた層が本当に求めているものではないかと思う。
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