家も健康診断が大切

人は健康診断を受ける
生まれた時にもお医者さんが健康かどうかを診てくれる
そして成長するに従い、定期検診を受け
学校や職場などでも健康診断を受ける
 
それによって健康かどうかを判断し
病気になりそうなリスクがあれば生活習慣を改善
病気にかかっていれば薬で治療を行う
 
この健康診断は家も同じ
設計段階でその家の十分な耐震性があるかどうかを
構造計算を行うことにより確認する
工事を行っていく過程では各職方や監督、第三者機関が
適正に作られているかを検査していく
年数が経っていくと定期点検を行い、不具合が無いかどうかを確認する
かなり年数が経過した家は
耐震診断を行うなどして、十分な耐震性があるかどうかを確認する
 
そして大地震が起きた後、この「家の健康診断」を行うことが大事
なぜなら建築基準法で規定されている耐震性は
大地震(震度6強~7)が1回起きた時に家は大きくダメージを受けるけれど
倒壊は免れて逃げる時間が確保できる というレベル
 
つまり大地震を受けた家は大きなダメージを受けている可能性がある
 
能登半島では2007年
輪島市・穴水町・七尾市などで震度6強が発生
そして今年の年始の地震も同エリアで震度6強~7
もちろん地震動や地盤の関係から倒壊を免れた家もあるが
2度の大地震には耐えられず倒壊・全半壊してしまった家もある
 
たとえば人間は転倒して大ケガをしたとき
歩けないくらい痛かったら病院に行くけれど
歩けてしまってなんとなく生活できてしまうと
病院に行かないかもしれない
しかし日常生活を送るにつれ、徐々に痛くなってきて
病院に行ってレントゲンを撮ってみたら骨折していたというケースもある
つまり病院で診断してもらわないとはっきりとしたことはわからない
 
家も同じで大地震を1度受けたら耐震診断を行って
住み続けても良い安全性があるのかどうかは確認した方がいい
ここで人間と家で大きく違うのは
わかりやすいサインが出せるか出せないか

人間は痛いということを言葉や身体の動き、表情などで訴えることができ
周囲の人に伝わりやすい
しかし家は言葉を発したり動いたりしてくれないので
専門家が診て判断する必要がある
 
だから新築は構造計算を、リフォームは耐震診断を行って
家が健康なのかどうかを確認し
状況により補強を施してあげることが大切

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