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散文

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記事一覧

人におすすめされた映画を見た。

次の日、彼女に会うのが楽しみになった。 その映画のサムネイルは有名俳優の顔のアップで、映…

Kureo Tajima
2か月前

2024/07/27 学生

あと半月もすれば32歳の誕生日を迎えるというのに、いまだに寝ている最中に「学校いつからだっ…

Kureo Tajima
7か月前
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2017/6/4

正しくなりたい。 常にそう思っている。 正しさって結局自分の為にしか使えないけれど、私は自…

Kureo Tajima
10か月前

令和五年十一月三十日

幻想も幸福も快楽も味わった。あとは思い出だけで生きてゆける。そう思った時期もあった。音楽…

Kureo Tajima
1年前
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魂の癒え

最近のわたしはどうにも疲れが取れず、身体もだるければ心もどっしり、どんよりしていた。何故…

Kureo Tajima
2年前
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書くということ

あの頃の自分は、書くのが好きだったのか、人に認められたくて書いていたのか、今となっては、…

Kureo Tajima
3年前
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春が

春の狂気がもう和らいでいる気がする。芽吹きのエネルギーは、蠢く虫たちの希望は得体が知れない。今年は梅も張り合いなく咲いただろうね。 カタイ冬になる、と言われていたけれど、私自身はそうは思っていなかった。あの夏の長びきかた、下手な幕引きからして、きちんと冬が立ち上がれるわけがないと思った。その通りだった。地球は変わってきているのかな、とも思う。たんなる気紛れやもしれぬけれど。 そうとは言っても、今年の冬のあいだだって気分は落ちた。まだ見ぬ人生を恨んだ。フィンランドの冬はマイナ

TOKYO2020

ちょっぴり虚しいなと思う時、いつでもわたしはご満悦なところがある。 そんな人間だから。そ…

Kureo Tajima
5年前

2019

2000年生まれが来年にはハタチだってさ。時の流れって早いもんで。 2019年が終わろうとしてい…

Kureo Tajima
5年前
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令和元年七月二十二日

ケータイ(スマホ)でnote書くのってなんだか慣れないし違和感あるな、しかも別段書きたいことが…

Kureo Tajima
5年前

令和元年七月十八日

自分をマトモにしていたのは結局、制約だったのだなと思う。 わたしに自由は扱いきれない。 …

Kureo Tajima
5年前
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喜劇的人生

自殺願望があった。希死念慮と二日酔いで重たくなった、肉塊としか思えない身体。を、引きずっ…

Kureo Tajima
5年前
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どこにも行けない

ふと、鏡に映った自分の顔を覗き込んで、26歳かあ、と呟いた、呟かざるを得なかった。 久し振…

Kureo Tajima
6年前
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文章が必要だった

昔から忖度する人間だった。こどもの頃から。 期待に応えたかったし、必要とされたかったし、裏切られたくなかったから。 小さい頃から本だけは読んでいた気がする。暗いところで本を読むから目が悪くなったんだと小学一年生の頃に言われた。 5、6歳の頃は決まった日にくる移動図書館が楽しみで、あれはいわゆるワゴン車だったのだろうか、見開きページみたいにぱかっとひろがるあの車には、たくさんの童話や神話や冒険、知識が詰まっていた。絵本をトレースして幼稚園で紙芝居として披露したこともあったっけ。