![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/132150057/rectangle_large_type_2_6cd241fa59338a921764a3a28c20f4c3.png?width=1200)
マズローの欲求5段階説とは/ 人間の欲求の理論について
現代もさまざまな分野で応用されています
マズローの欲求5段階説とは、人間の欲求を5つの階層に分けた理論です。下から「生理的欲求」「安全の欲求」「社会的欲求」「承認の欲求」「自己実現の欲求」と並びます。
この理論は「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」という仮定のもと、成り立っているのが前提です。そのため、自己実現理論とも呼ばれています。
今回は、この「人間の欲求」理論の基本的な内容について、解説したいと思います。
〈目次〉
1.マズローの欲求5段階説とは
2.欲求の階層ごとの意味と具体例
①第1段階:生理的欲求
②第2段階:安全の欲求
③第3段階:社会的欲求
④第4段階:承認の欲求
⑤第5段階:自己実現の欲求
1.マズローの欲求5段階説とは
そもそもマズローの欲求5段階説とは、アメリカの心理学者アブラハム・マズローによって考案された理論です。
人間の基本的な欲求が、5つの階層に分けられています。
マズローの理論では、階層が下になるほど、原始的で低次な欲求とされていました。
そして低階層の欲求が満たされると、より高次の欲求を満たそうとする、人間性の心理をまとめています。
またマズローの欲求5段階説は、モチベーションを高める場合や、人の世話をする場合にも役立つ理論です。
そのため、現代においても、ビジネスから社会福祉にいたるまで、さまざまな分野で応用されています。
2.欲求の階層ごとの意味と具体例
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/132150157/picture_pc_d6bae3b2e2fae16c262c8dd46ac2fddd.png?width=1200)
①第1段階:生理的欲求
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/132150234/picture_pc_5eacaefea8b7c6efbaa5d0a6f22bfef6.png?width=1200)
第1段階の生理的欲求とは、生命を維持するために必要とされる、本能的な欲求です。
マズローは生理的欲求について、「疑いの余地なく、あらゆる欲求の中でも最も優勢なもの」とまとめています。
具体的な例は、食欲・睡眠欲・性欲などです。
一般的な動物が、このレベルを超えることはほとんどありません。
しかし健康的な人間であれば、生理的欲求はすぐに満たされるので、より高次な「安全の欲求」を求めるでしょう。
②第2段階:安全の欲求
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/132150350/picture_pc_b2e3f3254219724a54036fdd584046cc.png?width=1200)
安全の欲求とは、安心して暮らすことへの欲求や、身の危険を守ることへの欲求です。
主に事故・災害などが起きたとき、病気にかかったときなどに現れます。
③第3段階:社会的欲求
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/132150453/picture_pc_7c67b06375666058fc1125f0714e9221.png?width=1200)
社会的欲求とは、集団の一員でありたい・社会から必要とされたいという欲求です。
人間がグループを作ったり、SNSを使ったりするのも、このような帰属意識を求めるためだと考えられます。
生理的欲求・安全の欲求と違って、社会的欲求は、生命の危機に関わるものではありません。
ただ、欲求の満たされない状態が続くと、不安や孤独を感じやすくなります。
④第4段階:承認の欲求
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/132150693/picture_pc_6638efd3a91cd549c506657d350c7e9d.png?width=1200)
承認の欲求とは、誰かに認められたい・尊敬されたいという欲求です。
マズローは承認の欲求について、「自分自身の評価」と「他者から受ける評価」の2つに分類しています。
自分自身の評価は、主に「強さ・達成・適切さ・熟達と能力・世の中に対して示す自信・独立と自由に対する願望」です。
自信をつけたいなどの気持ちも含まれます。
一方で、他者から受ける評価の例として「評判・地位・名声・栄光・優越・注目・重要度」などがあります。
高級車や高級時計を身につけて、他者にアピールしたいのも、承認欲求のひとつと言えます。
また、承認の欲求は、第3段階までと異なり、人間の内面的な部分に向けられています。
承認の欲求は、満たされると自尊心が高まり、逆に満たされないと劣等感・無力感につながりやすいです。
⑤第5段階:自己実現の欲求
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/132150762/picture_pc_949141cc5af6fbf86fc7cc4def903b7e.png?width=1200)
第4段階までの欲求を満たしたとしても、自分の本心に合っていない場合、不満が生じてしまいます。
次の段階が、「理想の自分になりたい」という自己実現の欲求です。
自己実現の欲求は、個々人の想いによるところが大きく、ひとくくりにすることは難しいです。
その人が心から願う「夢の実現の欲求」と言えると思います。
参照元: 「やとびと心理学」webサイト
以上