日本の美しい名水の風景
名水百選に選ばれた湧き水・名水スポットから厳選。10か所についてご紹介いたします。
【北海道】羊蹄のふきだし湧水
羊蹄のふきだし湧水は羊蹄山山麓の湧水の一つです。
羊蹄山に降った雨や雪が数十年の歳月をかけて地下に浸透し湧き出した湧水で「ふきだし公園」内にあり、毎日8トンもの水が湧き出ていて北海道でも有数の湧出量です。
【所在地】
北海道虻田郡京極町川西45
【山梨県】忍野八海
忍野八海の湧水は富士山麓に降った雪や雨が数十年も富士山内で伏流し、水となって湧き出た八つの湧水池であり、国の天然記念物に指定されています。
池は出口池、お釜池、底抜池、銚子池、湧池、濁池、鏡池、菖蒲池の8つで、観光客も多い「湧池」の周りで採水することができ、無料で飲むこともできます。
富士信仰の霊場としても名高く、神秘的で美しい景観は富士山構成資産として、世界文化遺産にも登録されています。
【所在地】
山梨県南都留郡忍野村忍草
【長野県】安曇野わさび田湧水群
北アルプスの雪解け水である安曇野の伏流水は豊富な水量を保ち、古くから新田の開墾や用水・堰の開削に利用されてきました。
大正時代からはわさびの栽培に用いられ、今では長野県はわさびの販売量日本一になっています。
1日に70万tもの湧水量と言われ、年間を通して豊かな水量は変わらず、水温も一年中15度程度。
周辺には日本一の規模を誇る大王わさび農場や多くのわさび田が散在してします。
【所在地】
長野県安曇野市穂高1692
【静岡県】柿田川湧水群
柿田川湧水群は、約8500年前に富士山の爆発で大量の溶岩を噴出してできた三島溶岩流層とその下の火山表層の性質により、雨や雪は地下水となって流下し、三島市や柿田川の地表に湧き出ている湧水です。
水温は一年を通して一定で約15℃、水量は日量約100万トンで、「東洋一の湧水」と呼ばれています。
【所在地】
静岡県駿東郡清水町伏見72-1
【岐阜県】養老の滝・菊水泉
養老の滝・菊水泉は、養老神社の境内から湧き続けている良質な天然水です。
水質はカルシウム・マグネシウム・カリウムなどのミネラル成分を豊富に含んでいます。
【所在地】
岐阜県養老郡養老町養老公園
【山口県】別府弁天池湧水
別府弁天池湧水はカルスト地域に見られるコバルトブルーの美しい湧水池で、主に生活用水や鱒の養殖に利用されています。
毎秒およそ168Lの水が湧きでており、水温は1年を通して14.5度。
カルストの特有の水質で、カルシウムと炭酸水素塩が豊富に含まれています。
【所在地】
山口県美祢市秋芳町別府水上
【愛媛県】うちぬき
西条市内に広範囲に湧き出る自噴水は西日本最高峰である石鎚山系から流れ出した加茂川の伏流水で、地下にパイプを打ち込むと地下水が吹き出す自噴井(じふんせい)で、「うちぬき」と呼ばれています。
市内には約2000ヶ所以上の「うちぬき」があります。
その水質は、飲用水の水質基準に適合する安全で美味しい水であることが証明され、ミネラル成分のバランスもいい軟水です。
【所在地】
愛媛県西条市神拝甲74-2
【長崎県】島原湧水群
島原市は古くから「水の都」と呼ばれており、雲仙山系に育まれた水が市内随所から湧出し、50ヶ所以上の湧水地が点在しています。
市街地の地下が良好な帯水層になっており、透水性に富んだ眉山から地下水に強い圧力が加えられることで地下水が湧出していると言われています。
水質は良好な状態を保っており、水量は約50ヶ所で1日平均4万6千トンです。
【所在地】
長崎県島原市白土桃山2
【熊本県】白川水源
白川水源は、阿蘇高岳の南麓にあたり、常温14℃の水が毎分60トンも湧き出て、熊本市内の中央を流れる白川の源の一つです。
南阿蘇村はカルデラの恩恵を受けて多くの湧水が溢れていますが、その中でも特に水質が良いとされているのが、この白川水源を流れている水です。
【所在地】
熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字白川
【熊本県】池山水
池山水源は樹齢200年以上の巨木に囲まれた神秘的な水源で、湧水地の中央には「水神様」が祀られています。
昔から地域住民の貴重な飲み水、農業用水として利用されています。
軟水と比べて飲みごたえがある中間硬水で、水温は1年を通して約13〜14度と比較的冷たく、特に夏場に人気のある名水です。
【所在地】
熊本県阿蘇郡産山村田尻14-1
参照元: 「Tripa トリパ」Webサイト
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