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「ジャイアントパンダ」の生息地や生息数について


動物園で人気のジャイアントパンダ(パンダ)。

動物園では見かけますが、野生のパンダは、一体どこにいるのでしょうか?

そこで、今回は、パンダの生息地や生息数について解説したいと思います。 

〈目次〉
1.パンダの生息地
2.パンダの生息地の地理的・気候的な特徴 
3.パンダはなぜ中国だけに生息しているのか?
4.パンダの生息地の減少や分断が大きな課題 
5.パンダの生息数の変化


1.パンダの生息地

パンダが生息地、そこの地理的・気候的な特徴につて説明いたします。

実はパンダの生息地は世界で中国だけです。


中国日本大使館のホームーページによると、野生のジャイアントパンダの生息地は次の通りです。

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野生パンダは秦嶺山系、岷山山系、キョウ(功のつくりをおおざとに)ライ(山+来)山系、大相嶺山系、小相嶺山系、凉山山系の6大山系に生息し、これらの生息地は四川省、陝西省、甘粛省の3省17市・自治州、49県・市・区、196郷鎮に及んでいる

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ジャイアントパンダの生息地は、チベット高原の東端の中国北部から南部にかけて広がっています。標高約1,300mから4,000mの山岳地帯です。

特に陝西省の秦嶺山脈(しんれいさんみゃく)には、野生のジャイアントパンダが多く生息しています。

また、四川省から雲南省にかけて広がる山岳地帯には、大規模なパンダ保護区がいくつも設けられていて、ジャイアントパンダの保護・研究活動の中心的な役割を担っています。

現在、中国以外にパンダが生息している姿は発見されていません。

それでは、パンダが生息地している中国の一部の地域。この地域にはどのような地理的・気候的な特徴があるのでしょうか?


2.パンダの生息地の地理的・気候的な特徴
野生のジャイアントパンダの生息地の地理的・気候的な特徴は次の通りです。

・標高は約1,300mから3,500mの山岳地帯
・主食である竹がよく育つ湿潤な気候
・標高が高いため、夏は涼しく冬は厳しい寒さ  
 になる

パンダの生息地である中国の山岳地帯は、温帯と亜熱帯の気候を併せ持っています。

こうした地域では、多種多様な動植物が生育していて、パンダの主食である竹も豊富に生えています。

また、冬は非常に厳しい寒さに覆われるため、パンダの天敵になるような大型の肉食動物はほとんど生息することができず、パンダが生き延びるのに適した環境になっています。


3.パンダはなぜ中国だけに生息しているのか?

野生のジャイアントパンダが中国だけにしかいないのはなぜなのでしょうか?

一般的には、次のような理由があると言われています。

理由①:進化の過程で現在の生息地に適応していった
理由②:山林の開発により生息地が縮小してしまった
理由③:現在の生息地以外に適した場所がなくなった


今から200万年以上昔、パンダの祖先は今よりもっと広範囲に生息していたといわれています。

化石調査ではミャンマーやベトナムなどでも化石が発掘されていて、標高500~700mの今よりも低い土地にも生息していたようです。

それが上記のような理由によって、現在のように中国のごくわずかな地域に生息地を移していったとされています。

理由②で挙げた山林の開発による生息地の縮小は、現在も課題となっています。

4.パンダの生息地の減少や分断が大きな課題
近年、野生のジャイアントパンダの生息地の縮小や分断が大きな課題となっています。

(1)パンダの生息地が減少
パンダの生息地の減少の要因は、実は人間によるところが大きいです。

概ね2つ理由があげられます。

理由①:中国の人口の爆発的な増加
過去数百年間で中国の人口が飛躍的に増加し、パンダなどの野生動物がすんでいた場所も人間の生活圏として開発がなされたため。

理由②:鉱物資源や木材の採取のための開発
パンダの主要な生息地である秦嶺山脈は、金・ニッケルなどの鉱物資源の宝庫として採掘の開発がなされたため。

(2)パンダの生息地が分断
森林の開発が進み道路が整備されると、パンダなどの野生動物は生息地と生息地の間を行き来できなくなってしまいます。

この状態を「分断」といい、分断された生息地を越えての移動や繁殖が困難になります。

生息地の減少や分断は、パンダの生息数の減少にもダイレクトに影響を及ぼしました。

5.パンダの生息数の変化
現在、野生のジャイアントパンダの生息数は、1,800頭ほどです。

・1977年…2,459頭
・1988年…1,114頭
・2003年…1,600頭
・2015年…1,864頭

1977年には約2,500頭いたパンダですが、たったの10年で半分以下に減ってしまいました。

この減少を食い止めるために、中国政府は30か所以上の自然保護区を設立し、パンダの保護活動に取り組むようになりました。

分断された生息地を再び森でつないだり、飼育下で繁殖したパンダを自然に帰したりする努力が実を結び、パンダの生息数は再び増加傾向になっています。


参照元: 「パンダ、時々マヌルネコ」Webサイト

以上

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