サクッと解説/ インスタントラーメンの誕生と発展について
1958年、世界で初めてインスタントラーメンが日本で発売された。
麺に味をしみこませ、油で揚げて乾燥させた日清食品の「チキンラーメン」は、お湯をかけてたった3分で食べられることから、「魔法のラーメン」と言われ、瞬く間に人気商品となった。
食品メーカーの日清食品を創業した安藤百福(あんどう・ももふく)さんは、第二次世界大戦後まもない頃、屋台のラーメンを食べるために長い行列が出来ているのを見て、「おいしくて、値段が安く、保存性の高いラーメンが作れないか」と考えたのがきっかけで、インスタントラーメンの開発を始めたという。
1970年代に入ってからは、袋に入ったインスタントラーメンに加え、発泡スチロール製のカップに入ったカップ麺が誕生した。
当時、発泡スチロールは魚の保存や運搬に使う箱に使われているくらいだったが、薄く成型する技術が開発されたことで、カップ麺に利用することができた。
安藤さんがインスタントラーメンの海外市場進出を目指して訪米したとき、チキンラーメンを試食したアメリカ人バイヤーがラーメンを砕いて紙コップに入れ、熱湯を注いでフォークで食べている光景を目にした。
実は、カップ麺は、この光景がヒントになって開発され、容器にお湯を注ぐだけの簡便さが人気を呼び、日本のみならず海外でも大ヒット商品になったのである。
参照先: 「キッズ・ウェブ・マガジン」Webサイト
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