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科学捜査研究所(科捜研)

警視庁  科学捜査のエキスパート機関について解説いたします


〈目次〉 
1.科学捜査研究所とは
2.業務内容 
(1)化学分野
(2)物理分野 
(3)文書鑑定分野 
(4)心理分野

1.科学捜査研究所とは
科学捜査研究所とは、警視庁及び都道府県警察本部の刑事部に設置される附属機関です。

捜査部門からの依頼に基づいて、各種鑑定を行う専門機関です。それぞれの専門分野で研鑽を積んだ法科学のエキスパートである研究職員が、犯罪現場で採取された証拠物件や現場臨場し、見分した現象を科学的に鑑定・検査することにより、犯罪を立証して捜査活動を支えています。

2.業務内容
(1)化学分野

血液、唾液、毛髪、骨など、犯罪に関する生体資料について、鑑定及び検査を行っています。最新の科学力を導入したDNA型鑑定が中心ですが、事件現場でのルミノール検査などの様々な検査も行っています。
また、防犯カメラの画像から、犯人を特定する顔画像鑑定も行っています。

(2)物理分野
火災や交通・労災事故について、現場調査や再現実験などから事故状況の推定や原因の特定を行っています。また、各種機器に録音された音声の解析、防犯カメラなどに撮影された事件や事故の画像の解析、拳銃や弾丸の鑑定及び検査なども行っています。

(3)文書鑑定分野 
契約書をはじめとする書類や手紙に残された筆跡や印影の鑑定、紙幣、商品券、運転免許証などの印刷物の真偽に関する鑑定、脅迫文を作成したプリンタの鑑定、改ざんされた文字の痕跡の検出など、様々な「文書」に関わる鑑定及び検査を行っています。

(4)心理分野
検査対象者が事件や事故の詳細な内容を知っているかどうかを鑑定するために、心理学の知見を応用したポリグラフ検査を行っています。この検査は、特定の質問をした際の身体の反応を測定し、その結果を捜査に活用しています。

(5)放射光分野
大型放射光施設のSPring-8の強力な放射光X線を利用した鑑定及び研究を担当しており、蛍光X線分析法による微細なガラス・塗膜・金属片の分析、X線回折法による違法薬物の分析、X線CT法による微細物体の内部構造観察などを行っています。


以上

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