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根津神社

東京十社の1つ「根津神社」について



東京十社の1つ「根津神社」は、1900年の歴史を誇る由緒正しい神社です。江戸時代に造られた拝殿・唐門・透塀など7点の建築が現存しており、国の重要文化財として指定されています。


また、多くの文豪に愛された神社としても有名です。自然豊かな境内は春のつつじ、秋の紅葉と、1年を通してさまざまな顔を見せてくれます。

今回は、根津神社の歴史と見どころについて、ご紹介いたします。


〈目次〉
1.根津神社の歴史
2.根津神社の見どころ
(1)参拝客を迎える根津神社 楼門
(2)国の重要文化財、唐門
(3)江戸を代表する神社建築、拝殿
(4)都内有数のつつじ苑


1.根津神社の歴史
根津神社の歴史は遡ること1900年前です。
日本書紀や古事記に登場する日本武尊(ヤマトタケル)が創祀した拝殿が根津神社の起源とされています。


その後、文明年間に室町時代を代表する将軍 太田道灌(どうかん)が社殿を奉建しました。

1705年、徳川5代将軍の綱吉が兄の綱重の長男である綱豊を養子に定めました。

この綱豊は、後の6代将軍徳川家宣となる人物です。綱吉は、その際に屋敷を根津神社に奉納し、神社の大造営を行いました。

この時、現存している社殿や唐門などが建てられました。およそ300年に渡って戦火や災害を逃れたこれらの建築物は、1931年に重要文化財に指定されました。


2.根津神社の見どころ

(1)参拝客を迎える根津神社 楼門
根津神社の表参道を進み、神橋を渡って最初に見える建物が「楼門」です。この楼門は江戸時代に建てられました。


根津神社 楼門


門の正面右側にある随身(門の左右に安置されている守護神)は、水戸黄門で有名な水戸光圀がモデルとなったと言われています。

江戸時代に造られた楼門が現存しているのは、都内で根津神社だけです。


(2)国の重要文化財、唐門
楼門をくぐり、しばらく歩くと2つ目の門、「唐門」が見えてきます。


根津神社 唐門


この唐門という名前は、屋根に用いられている唐破風という建築様式からつけられました。近くで見ると、その美しい装飾と朱色に圧倒されます。


(3)江戸を代表する神社建築、拝殿

根津神社の拝殿もまた、5代将軍 綱吉が神社の大造営を行った際に建てられたものです。

根津神社の拝殿


総漆塗りの権現造建築で、江戸の神社建築としては最大の規模を誇ります。

権現造とは日本における建築様式の1つで、本殿と拝殿が一体化されているのが大きな特徴です。

拝殿を始め、300年前の建築が都内でこれだけ綺麗に残っているのは、ここ根津神社くらいと言われています。

また、拝殿は「透塀(すきべい)」と呼ばれる塀で囲われています。これも神社ではよく見かける建築です。長さは200mです。


根津神社 透塀(すきべい)


拝殿と同様に、国の重要文化財として認められています。


(4)都内有数のつつじ苑
根津神社はツツジの名所として有名です。
境内には約2,000坪のつつじ苑があり、4月の終わり頃には約100種3,000株のツツジが咲き誇ります。

それに合わせて「つつじまつり」も開催されています。

根津神社 つつじまつり


根津神社  所在地

東京都文京区根津1-28-9


参照元:  「THE GATE」Webサイト

以上

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