サウジアラビアで建設中の超未来的な都市『NEOM』について
『NEOM』を構成する4つのプロジェクト
〈目次〉
1.NEOM:サウジアラビアの未来都市
2.SINDALAH
3.TROJENA
4.OXAGON
5.THE LINE
1.NEOM:サウジアラビアの未来都市
超スリムな超高層ビルがどこまでも続くメガシティー・プロジェクト「THE LINE」は、2年前の発表以降、その極めて野心的なデザイン(と、物議を醸す政治)で話題を呼んでいる。
このメガシティーは、サウジアラビアが思い描く未来都市NEOMを構成する4地域の一つにすぎない。
サウジアラビア北西部のタブーク州で進行しているこの壮大な計画は、首相でもあるムハンマド・ビン・サルマン皇太子と、英国を本拠とする構造工学コンサルタント、ビューロ・ハッポルド(Buro Happold)の元CEO、ロジャー・ニッケルズ氏が主導している。
建築設計については、世界各地の建築設計事務所が担当している。米国のモーフォシス(Morphosis)、英国のザハ・ハディド・アーキテクツ(Zaha Hadid Architects)、オランダのUNスタジオ(UNStudio)とメカノー(Mecanoo)、香港のアエダス(Aedas)だ。
2.SINDALAH
SINDALAHは、NEOMで最初に設計された地域で、「島がもつリラックスした雰囲気と、新時代のラグジュアリーが融合したハイテクな観光地」だ。
タブーク州の新しいリゾートになる予定で、NEOMプロジェクトが「一年を通じて理想的な気候」と表現する紅海沿いの立地を生かして「自然を拡張」する、「責任あるデザイン」のプロジェクトを始動させている。
このリゾートの特色はラグジュアリーツーリズムで、3つのホテルを合わせて750室近い客室とアパートメントを提供する。
86の係留所を備えるマリーナと、75の沖合ブイがあり、スーパーヨットの寄港先になることが期待されている。島に到着したら、高級小売店、ビーチ、ヨットクラブ、スパ、ウェルネスセンターなどを利用できる。
3.TROJENA
TROJENAは、タブーク州の山岳地帯に計画されている。面積は約60平方キロで、アカバ湾から50キロ、標高1500~2600メートルの場所につくられる。
まだ建設が開始されてはいないが、2029年のアジア冬季競技大会の会場になることがすでに決まっている。
5000億ドルの資金を投じ、2026年に砂漠の都市が完成する予定で、一年中滑ることができるスキー場、人工の淡水湖、シャレー、ヴィラ、超高級ホテルなどを備え、2045年までに最大900万人の居住が見込まれている。
4.OXAGON
OXAGONは、世界最大の浮体構造物になる予定だ。アジア、ヨーロッパ、米国東海岸を結ぶ貿易の約13%が通過するスエズ運河のすぐ南に、紅海に突き出すようにつくられる。
このような戦略的立地から、この巨大港湾都市は「最先端のクリーン技術」の拠点になることが期待されており、「2030年までに9万人」が居住することを目指している。
インフラも先進的で、OXAGONは100%クリーンエネルギーで運営されるとチームは主張している。
5.THE LINE
ギガシティーNEOMで最も有名な地域は、おそらくTHE LINEだろう。
海抜500メートルという高さで、幅200メートルという、背が高く細長い都市になる予定だ。
「都市生活の革命」をうたい、車や道路を必要としないコミュニティーがベルト状に築かれる。
居住者は、徒歩5分圏内で日常のニーズをすべて満たすことができ、自然と触れ合うこともできる。
人工知能(AI)を活用し、すべてがネット接続されているこのコミュニティーの発展は、100%クリーンエネルギーで実現されるとチームは述べている。
引用先: 「Pen」Webサイト
以上
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