概説/ 「鳥取砂丘」
〈目次〉
1.鳥取砂丘とは
2.砂丘と砂漠のちがい
3.鳥取砂丘の成り立ち
4.鳥取砂丘のいきもの
1.鳥取砂丘とは
山陰海岸国立公園は昭和30年に国定公園として指定された後、昭和38年国立公園に昇格した。
鳥取砂丘については良好な砂丘景観のみられる。131haが特別保護地区として指定され、あらゆる行為が最も厳しく規制されている。
また昭和30年、
①鳥取砂丘が海岸砂丘として世界的に見ても大きな起伏を持つこと。
②風紋・砂簾・砂柱、スリバチといった砂丘独特の地形。
③ハマゴウなどの植物群落を有することなど学術的に貴重であることが評価され国の天然記念物に指定されている。
2.砂丘と砂漠のちがい
砂丘は風で運ばれた砂が作る高まり(丘)のことである。
砂漠とは年間降雨量が250mm以下、あるいは降雨量より蒸発量のほうが多い地域で、砂や礫、岩石の多い土地のことをいう。
砂丘は砂の表面が乾いていても掘るとすぐに湿った砂が出てくる。砂漠は降雨量に対し蒸発する水分量の方が多いために掘っても乾いた砂しか出てこない。
3.鳥取砂丘の成り立ち
以下の事象が長い年月をかけて繰り返され、現在の鳥取砂丘ができている。
①中国山地の花こう岩などが風化して砂になる
②雨が降り、砂が土砂となって千代川へ流れ出る
③川に流され、日本海へ出て波で海岸へ押し戻される
④日本海から吹く強い風で砂が内陸へ飛ぶ
4.鳥取砂丘のいきもの
砂丘は以下の点等で動植物が暮らすには厳しい環境である。
①夏の暑い日には50℃を超える砂の温度
②吹き付ける強風と飛砂
③砂の保湿の悪さからくる地表の乾燥、貧しい食べ物(栄養)
④隠れ場所がないことで捕食者から狙わる危険がある
しかし、この極限環境ともいえる鳥取砂丘にも、いろいろな動植物が生活している。
参照元:「TTORI SAND DUNES TRAVEL GUIDE」Webサイト
以上