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サステナブル建築

〈目次〉
1.はじめに
2.サステナブル建築とは
3.サステナブル建築の3つの基準
(1)地球への配慮
(2)地域への配慮
(3)生活への配慮
4.さいごに

1.はじめに
建築活動のなかでも、地球規模の持続的発展と、あらゆる人々の生活の豊かさの増進への貢献を図ることを「サステナブル建築」と言われているそうです。

実は先日、「サステナブル建築」という言葉をはじめて耳にしました。私自身、それがどんなことなのか知らず、興味を持ちました。

建築物にはそれそれの時代の文化を彩る魅力があると思います。 

そこで、今回、「サステナブル建築」について、調べてみることにしました。

2.サステナブル建築とは
サステナブル建築とは、建築における設計・施工・運用の各段階で、省エネルギー・省資源・リサイクル・有害物質排出抑制を目指し、長期的に利用し続けられる建築のことです

あわせて、その地域の気候、伝統、文化および周辺環境と調和しつつ、将来にわたって人間の生活の質を適度に維持、あるいは向上させていく建築物の構築を目的とします。

なお、サステナブル(sustainable)とは、「持続可能な」という意味です。

3.サステナブル建築の3つの基準
サステナブル建築では、マクロ規模からミクロ規模までの多次元的・総合的な環境配慮が求められています。

ここでの環境とは「地球」「地域」「生活」の3つの視点から構成されます。
以下に、それぞれの視点について解説いたします。


(1)地球への配慮
地球の有限性と許容限界に配慮した「地球にとって持続可能な開発」を目指して、次の6項目が定められています。

①省CO2・節電:化石エネルギー消費が最小となるような設計および運用、省CO2と節電・ピークカットの両立

②再生可能エネルギー:再生可能エネルギー活用を推進する設計および運用

③建物長寿命化:長持ちし長く使い続けられる建物の設計および運用

④エコマテリアル:二酸化炭素排出や環境負荷の少ないリサイクル材などの利用を推進

⑤ライフサイクル:設計・施工・運用・改修・廃棄プロセスを通じた、一貫したライフサイクル・マネジメント

⑥グローバル基準:グローバルな性能評価基準への適宜対応


(2)地域への配慮
近隣地域の環境やネットワークに配慮し「地域にとって持続可能な開発」を目指して、以下の6項目が定められています。

都市のヒートアイランド抑制:外構・屋上・壁面の緑化、保水床、散水・打水など

生物多様性への配慮:既存の動植物に対する生態系ネットワークへの配慮

自然・歴史・文化への配慮:景観、歴史・文化、地域コミュニティへの配慮

地域や近隣への環境影響配慮:土壌汚染、大気汚染、水質汚染、交通量配慮、日影、騒音、振動、臭気、廃棄物などの配慮

エネルギーネットワーク化:CEMS※3、スマートグリッドなどの地域に最適なエネルギーネットワーク化への配慮

地域防災・地域BCP※4:自然災害の防災およびライフライン確保など、事業継続性計画(BCP)への配慮


(3)生活への配慮
「我慢の省エネ」から「快適かつ省エネ」な生活環境を目指して、次の6項目が定められています。

①安全性:平常時安全性(防犯、事故防止、弱者安全など)、非常時安全性(地震安全・BCP、火災安全など)

②健康性:CO2濃度、化学汚染物質、感染症対策、清浄度、臭いなど

③快適性:温熱環境、光環境、音環境など

④利便性:エレベーターの待ち時間、モジュール、動線、オフィススタンダード、IT環境など

⑤空間性:眺望、広さ、色彩、触感、コミュニティ、緑化、アメニティなど

⑥更新性:可変性、拡張性、冗長性、回遊性、収納性など


4.さいごに
地球規模の環境負荷低減から、人々の生活環境の向上にいたるまで、「サステナブル建築」は、持続的な社会をつくる上で、重要な取り組みであることがわかりました。

日本においても、サステナブル建築が施された建築物は増えてきているそうです。それら建築物を機会があれば見てみたいと思いました。


以上

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