「焼き餃子」の発祥や歴史について
日本の焼き餃子の元祖についは、歴史的資料の裏付けがありません。
焼き餃子が日本全国に普及したのは戦後(第二次世界大戦)になってからです。
なお、餃子の発祥は中国の春秋時代(紀元前6世紀頃)とされており、当時は肉や野菜を皮で包んで茹でる「水餃子」や、肉や野菜を皮で包んで蒸す「蒸し餃子」が主流でした。
焼き餃子の起源については、中国の北部で食べられていた「煎餃(ツェンチャオ)」が日本に伝わったという説が有力です。
煎餃は、肉や野菜を皮で包んで焼いた餃子です。
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焼き餃子の日本の歴史は、大きく分けて3つの時期に分けられます。
1. 戦前
日本に餃子が伝わったのは、江戸時代の初期とされています。当時は、中国から渡来した華僑たちが、水餃子や蒸し餃子を作って食べていました。
明治時代になると、中国人の移民が増加し、餃子も一般的に知られるようになりました。しかし、当時の餃子は、皮が厚く、具材も肉やキャベツが中心のシンプルなものでした。
2. 戦後
第二次世界大戦後、中国東北地方(旧満州)から帰還した日本人が、現地で食べた焼き餃子を再現し、作り広めたことで、焼き餃子が日本全国に普及しました。
旧満州では、焼き餃子が水餃子や蒸し餃子よりも一般的に食べられていたため、帰還した日本人がその味を懐かしんで、日本で焼き餃子を広めたと考えられています。
この時期には、焼き餃子の具材や調味料も、肉やキャベツに加えて、ニラやニンニク、ショウガなどが使われるようになりました。
また、焼き餃子専門店も増えていき、焼き餃子は日本の家庭料理として定着していきました。
3. 現代
現代では、焼き餃子は日本の定番料理として、家庭料理や居酒屋の定番メニューとして親しまれています。
また、焼き餃子の具材や調味料は、地域によって異なり、さまざまなバリエーションを楽しむことができます。
例えば、関東では、ニラやニンニクが入った具材が一般的ですが、関西では、キャベツや玉ねぎが入った具材が一般的です。また、北海道では、イカやホタテなどの海鮮を使った具材が人気です。
焼き餃子は、日本独自の進化を遂げながら、今もなお、多くの人に愛される料理となっています。
参照元: 「餃子協会」Webサイト
以上