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「業」の意味とは
「業」の文字は読み方で意味の違いを区別できる。
「ぎょう」と読む場合は生活のために行う仕事や自身に課せられた任務などの意味がある。
「ごう」と読む時はその人の行い、特に悪行を意味する。
「業人」と書いて「ごうにん」と読み、悪事を働く人を蔑む意味で使われることが多い。
「わざ」と読む場合はその人が持つ技術を意味している。
「職人業」など、その人だけの高度な技術力を称するのに用いられる。
「業」を「ぎょう」と読むのは漢字の音読みであり、「ごう」も同様である。
本来の読みは「ごう」であり、仏教用語の一種であった。
前世の行いが現世に影響をもたらす因果応報の意味を持っていたが、特に悪い行いに対する報いの意味として使われていた。
時代が進むにつれて本来の意味は薄れ、人の行いそのものを示す意味を持つようになった。
人の行いに対しては「ぎょう」と読み、因果応報としての「ごう」とは区別されている。
訓読みの「わざ」は人の行いを意味する「ぎょう」が由来の読み方である。
◻️「業」の類語・用例・例文
「業」の類語は「職業」「稼業」「科」「技能」など様々であり、それぞれ「しょくぎょう」「かぎょう」「とが」「ぎのう」と読む。
「職業」「稼業」は仕事に似た意味があるが、「職業」は生活のために日常従事する仕事であり、「稼業」はお金を多く稼ぐための仕事という意味合いが強い。
「希望の職業を選ぶ」「格闘技が俺の稼業だ」などの例文がある。
「科」は非難されたり刑罰の対象になる悪事である。
例文としては「窃盗の科で逮捕される」がある。「技能」は物を作る仕事などで、その仕事を巧みにやり遂げる技術の意味がある。
「この仕事には高度な技能が求められている。」などと使われる。
引用元: 「実用日本語表現辞典」Webサイト
以上