解説/ 海藻について
昆布やワカメなどの海藻には、食物繊維やミネラルといった栄養素が豊富です。日本では100種類以上の海藻を食用としています。
〈目次〉
1.海藻とは
(1)海中で育つ藻類のこと
(2)主に3つのグループに分類される
(3)代表的な栄養素
2.海藻の主な3つのグループについて
(1)緑藻類(りょくそうるい)
(2)褐藻類(かっそうるい)
(3)紅藻類(こうそうるい)
1.海藻とは
海藻は日本の食文化になじみ深いです。海藻は種類も多く、さまざまな栄養素を持っています。
具体的な海藻の特徴や種類、代表的な栄養素について解説いたします。
(1)海中で育つ藻類のこと
海藻とは海の中に生える藻類※です。茎・葉・根の区別がなく、胞子により繁殖するのが特徴です。
※ 藻類とは、わかめや昆布などの海藻をはじめとする、陸上植物以外で光合成を行う生物です。
地上の植物と同様に光合成を行うため、太陽光が入る海の浅瀬から水深数10mまでの沿岸部に生息しています。
(2)主に3つのグループに分類される
海藻には多くの種類があり、食用でも100種類以上におよびます。
海藻は、主に緑藻類(りょくそうるい)・褐藻類(かっそうるい)・紅藻類(こうそうるい)の3つのグループに分けられます。
3つの違いは、生息する海の深さです。日光を浴びる量が異なり、海藻に含まれる色素に違いが出てくるので、異なる色になります。
(3)代表的な栄養素
海藻はさまざまな栄養素を含みますが、特にミネラルが豊富です。低カロリーで食物繊維が多く、ダイエット、美容や健康の効果が期待できると注目されています。
ミネラル以外にも、鉄やカルシウム、ビタミンやヨウ素、食物繊維などの栄養素も豊富です。
甲状腺ホルモンの原料であるヨウ素は、肌や髪、爪を美しく保つ効果があります。
海藻は、水に溶ける性質を持つ水溶性食物繊維(フコイダンやアルギン酸)も多く入っています。
水溶性食物繊維は、糖や脂質の吸収を妨げるので、ダイエットや生活習慣病に効果的です。
2.海藻の主な3つのグループについて
(1)緑藻類(りょくそうるい)
緑藻類は、きれいな緑色が特徴です。海藻類の中で一番浅瀬に生息し、地上の植物に近い形態です。
日光をよく浴び、葉緑体を多く含まれているので、光合成に必要な色素「クロロフィルa」と「クロロフィルb」を持ちます。
緑藻類は、鉄・カルシウム・ヨウ素・食物繊維が豊富です。
<代表的な緑藻類>
・アオノリ
・アオサ
・ウミブドウ
(2)褐藻類(かっそうるい)
褐藻類は、緑藻類より少し深いところに生息している海藻で
クロロフィルやフコキサンチンと呼ばれる色素を含み、赤褐色から黒っぽい色が特徴的です。
褐藻類は、モズクやメカブといった粘り気のある種類が多く挙げられます。
このネバネバ成分は、フコイダンという水溶性食物繊維の一種です。
他にもカルシウムが牛乳の12倍入っているヒジキや、グルタミン酸が豊富な昆布などが当てはまります。
<代表的な褐藻類>
・昆布
・ワカメ
・メカブ
・ヒジキ
・モズク
(3)紅藻類(こうそうるい)
紅藻類は海の深いところに生息し、赤い色が特徴です。
クロロフィルやフィコエリスリン、フィコシアニンなどの色素を持ち、赤や青の色合いがあるので混ざり合うと紅色に見えます。
<代表的な紅藻類>
・テングサ
・トサカノリ
・エゴノリ
・オゴノリ
参考元: 「Shofoo! プラス」Webサイト
以上
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