ホームレスと私の違い
今週末はイースター
土曜日にうちの息子が珍しく日の出前に起きる
いや、私に起こされた
ホームレス支援のボランティアに参加するためだ
金曜の夜の息子「僕は我慢していく」
ちょっとトンチンカンな日本語に
なんてかわいいと思う親バカ
私も息子にも初めての体験だったので緊張しながら(私だけ)
ロングビーチにあるSt. Lukes Episcopal Churchという教会へ出かけた
少し早く到着して支援者の一人からいろいろと話を聞くことができた
毎週土曜にこの教会で食事を提供したりシャワーを開放していること
コロナの前はシニアのボランティアが来てたけれど
コロナでみんな来なくなり人手不足のなかでも毎週続けていたこと
今は学生ボランティアが来ていること
息子の高校から先生ひとりと15人ぐらいのボランティアが来ていた
親の参加者は私ひとりだった
人手は足りていてやることがなく
隅からただ眺めていた
何もやることがないからか
初めてのことだからか居心地が悪かった
心の囁き「帰ろうかなぁ」
時間になりいろんな人がゲートから入ってきた
ショッピングカートに山ほど荷物をのせてきている人
スーツケースを引いている人
犬を連れてきている人
自転車に乗っている人
裸足の人
キチンとした格好の人
楽しそうに笑っている人
何かにすごく怯えている人
ずーっと喋り続けている人
音楽が流れるスピーカーを抱えている人
いろんな人たちを眺めながらふと考えた
「この人たちと私の違いって何だろう?」
足が自然に動いて隅っこからゲートの近くまで移動
一人の男性が私をチラッと見て通り過ぎた
同じ人が戻ってきて立ち止まり
じーっと見られている視線を感じる
私は彼のことが見れなかった
なぜだ?
怖かった
恐怖で目が合わせられないどころか
彼のことを見れない自分に気づく
それでいい?
恐る恐る彼を見た
そして目を合わせた
ニコッと笑う彼
私も笑う
そして彼は去っていった
笑ったらホッとした、スッキリした
ゲートから入ってくる人に挨拶したり誘導してみた
そこから見えた十字架
泣きそうになる
マカロニチーズを配膳していた息子
マカロニがテーブルに落ちているのが気になりキレイにしたくなり近づいた
息子の隣で同じくマカロニチーズを配膳していた高校生に声をかけられた
”Would you like some Mac & Cheese?”
ホームレスだと思われてる(苦笑)
笑顔で ”No thank you"
私とこの人たちとの違いは?の答え
見た目は変わらない(笑)
私には支援するという選択やチャンスがある
見て見ぬふりをする選択をしていた私
目を合わせられなかったのは
きっと後ろめたさを感じていたから
この人たちがどうしてホームレスになったのかは私にはわからない
何を持っているのか持っていないのかは
大したことではないのではないか
必要なものを手に入れるためにこの教会にくる
食べ物や服をもらいにきたり
シャワーやトイレを使いにきたり
スピーカーから流れる音楽に合わせ踊ったり歌ったり
笑いながら話をしたり
仲間に会いにきたり
私も息子もここで大きなものを手に入れた
ボランティアの後の息子
”It was a great experience”
私にとってもかけがえのない時間を
息子と過ごせたことに感謝
6月に高校を卒業する息子
その先をまだ決めかねている
どんな道を進んでも
心をオープンにして
ハッピーで
いろんな人たちと出会って
彼の世界を広げていってほしい
そしていつの日か彼にしかできない何かで
人に何か貢献できるようになってくれたらいいなぁ
帰り際に”Thank you”と声をかけてくれた人もいた
お礼を言うのは私のほうだ
私を笑顔にしてくれて
いろんな気づきを与えてくれた
何を持っているかは大したことじゃないこと
見て見ぬふりをする自分に向き合うこと
私にもまだまだできることがあること
たくさんのイースターの贈り物に感謝
Happy Easter🧡