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“クローゼット”からみつめる「愛」

こんにちは。
(こんばんは?おはよう…!)

EYEです。

先週の初投稿に、6名のかたが「スキ」してくださいました。
(ひとりはたぶん、友人…)
友人もふくめ、スキしてくださったかたには
「わたしもスキ!」といいたいです。

ありがとうございます。



三寒四温。
季節の変わり目を感じる今日この頃ですね。

今日のテーマは、
“クローゼット”からみつめる「愛」

です。

衣替えの季節。

窓をばぁーっとぜんぶ開け放して、
さわやかな風を感じながら
季節の洋服をお洗濯&お手入れ。

お天気の良い日は、
そんな休日の過ごし方もまた素敵です。

にしても、はて。
衣替えと愛?
一体どうゆうこと?

でっかいクエスチョンマークを青空へはなつべく!
書いてみたいと思います。


先日から、“おしゃれ”をテーマにした星占いのプログラム準備のため、
さまざまなファッション誌に目を通す機会がありました。

その中に、
“おしゃれマダムのクローゼット拝見”
というような企画が。

「ワードローブは少ないほうなの」

って、全然少なくないやん!とツッコミをいれつつ
紙面のフランスマダムのクローゼットの中をチラリ、覗き見。

あ~!靴も鞄も、もちろん洋服も!
これだけあれば夢が広がるラインナップ。

フランス人は服を10着しか持たない、ってたぶん嘘では。

多種多様、色とりどりなマダムの
愛すべき靴ちゃん、鞄ちゃん、お洋服ちゃん、たちは

アイテムごと、色ごとに美しく配置され

「忙しい朝の用意もラクラクよ♪」

といった感じ(言ってないけど…)。

そう。
みんなが思っているだろうことを、わたしも思った!

「おしゃれになりたいなら、
クローゼットの整理からよね」
byフランスのマダム

(マダムの無言のメッセージはきっとこれ!笑)

「うう、耳が痛いわ」

誰かの声が。
その声の主に会うべく、
15年前のN市(N.Y.CITYじゃないよ)にタイム・スリップ!

(ガチャリ、懐かしのメゾンセピアのドアを開けると…)

服の山。

服。服。服。服。

服。

服服服服服服。

その中に、埋もれて暮らしておりました。

「泥棒に入られたあとみたい!」
過去に妹に言われたことばの意味が今ならわかる。

そう。
ここはわたしが過去に暮らしていた部屋です。

はじめてのひとり暮らし。
親の目の届かないところで思う存分服を買って!
(親のお金で…奨学金で……!)

今思えば、寂しかったのだろうな、という面もありますが、

まあなんと、ぐちゃぐちゃの!

その服の山の中で眠っている
二十歳のわたしがいました。

「その頃のわたしはおしゃれではなかったのか?」
ここから、今回のクローゼットと愛についての“謎”に迫っていきます。

“毎日何を着るか?”ということに関しては
今以上に精を出しておった頃です。

講義がない日はせっせと街に繰りだし
あれやこれやと試着をくりかえし
手持ちのお金で買える“ベスト”な一枚をえらびだして

「これも可愛い!」「あれも素敵!」
と、あたらしい自分を見つけるのが楽しかったころです。

そのようにして精いっぱい身なりをととのえて
友だちからも「おしゃれだね」などと言われてはいたかもしれません。

しかし
「ノン!」
(急にマダムが…)

その当時私が身にまとっていた洋服が
わたしからの十分な愛をうけとっていたか?
というと、答えは“いいえ”です。

気持ちのうえでは、十分に愛を注いでいるつもりでした。

しかし、日々お手入れをし、
本当の意味で洋服を大切に扱い、
愛していたかというと、

“ノン!”

しわしわになったワンピースを
出かける直前にささっとアイロン、もしくはアイロンが間に合わず
「じゃー今日はもう授業出なくていいや」
そんな日もすくなからずありました。

オー!ジーザス!

まるで美しくありません。

わたしはメゾンセピアのアパートを開け、
「あんた誰?」という風情で仏頂面をさげている
二十歳のわたしに言い放ちました。

「あと十年もしたら、片づけもそこそこできるようになって、今よりずっと楽に生きられるようになってるから、安心してジタバタしなさい」

「は?」と口をまあるく開けた若き日のわたしを残し
タイムトリップ、終了。

ほんとに、二十歳のときのじぶんにそう言ってあげられていたらね。

そして今のわたしに話は戻り…

若かりしわたしにお説教できるほど
今のわたしが“パーフェクト!”かというと、
ほんとうは決してそうではありません。

イケてないとことも、だらしないところも、
まだまだいっぱいあります。

でも。。。
「なんてダメなの!」
と、じぶんを罰するよりさきに、

暮らしをととのえること
洋服をととのえること
からだをととのえること
ひいては、自分自身をととのえること

に精をだすわたしがいます。

理由は簡単。

そうしたほうが、気持ちがいいからです。

若いときは、
多少気持ち悪かろうが乱れていようが、
それも平気!としてしまえるエネルギーがありました。

今はそういうわけにいかず、
快に正直に生きないと
心身ともにバランスを崩してしまいます。

年をとってよかった!

今までいろいろありつつもここまでよくやった!
過去のじぶんに感謝する気持ちです。

服が好きで、服の山に埋もれ、
専門学校に通って服の道を志し、
早々に挫折した
今のわたしが、いいなあ、と感じるのは

“空気まで美しいひと”
です。

出会った瞬間、
「ああ、このひとはきちんとした暮らしをしているんだなぁ」
と感じられるひとがいます。

そんなひとたちの周囲の空気は、
ぱっと明るく透き通っている。

その空気は、
そのひとの服装や顔立ちにかかわらず清潔で、
こちらまで澄んだ清らかな気持ちになります。

ファッションということを超えて、
存在自体が清らかで、美しい。

フランスマダムが整えていたのは
紙面にうつったクローゼットの中だけではなかったのです。

日々の暮らしのあらゆる面において
あるいは、仕事をするうえでの考え方や
ひととのつきあい方において
家族や友人たち、パートナーとの過ごし方において

あらゆるものごとにおいて、
どうすれば美しく生きられるのか、
を求める姿勢。

そのひとの暮らし。
そのひとの生き方。

すべてを持ち合わせて、わたしたちは存在しています。

もしも、今の生活や生き方が
何もかも「不満!」であっても

まずは、
一枚のシャツから
一枚のセーターから
一枚のスカートから

心を込めてアイロンをかければ
ブラッシングすれば

「あれっ?」

魔法がかけられたように、
その洋服は輝きはじめます。

そして、その洋服を身にまとった瞬間
その洋服は“わたしたちじしん”になります。

洋服は、わたしたちの分身なのです。

だからお洋服を大切にすれば、
同時に自分を大切にすることができます。

そして洋服を大切にすれば、
洋服はかならずやわたしたちの期待に応え、
わたしたちを輝かせてくれます。

整理整頓は、
お金がなくてもできる“じぶんへの投資”
そしてじぶんへの「愛」の行為なのです。

その愛はやがて
自分以外のまわりのひとをも
しあわせにします。

美しい空気の正体もまた、
「愛」だったのです。

鰯雲の泳ぐさわやかな秋晴れのもとで深呼吸し
澄んだ青空のようにきよらかなじぶんを感じたら
今、この瞬間、
またあたらしいわたしが生まれるのを感じます。

そしてどうじに、今までのじぶんもまた
ここにありつづけます。

その歓び。

その愛。

それらを胸いっぱい吸い込んで、

“衣替え”

いってみましょう。

「大丈夫、あなたならできるわ」
あなたのなかのマダムが、そっと微笑んでくれるはずです。


EYE愛


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