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ELDEN RINGをプレイするぜ

 ELDEN RINGというゲームを買った! めっちゃ広くて大体シームレスなフィールドをなんかいい感じに走り回っていい感じになるゲームらしい! 同じフロムソフトウェア開発のアーマードコア6とSEKIROを去年から今年にかけて立て続けにクリアし、たいへんおもしろかったので、こっちもたいへんおもしろいのではないかと期待している。

 しかしながら、自由度が高くてオープンなフィールドのゲームとなると、心配になることがある。というのは、私はTwitterで「ソロでエンドラを倒したことない奴だけのリスト」とかいうリストに放り込まれているくらいの飽き性なのだ。むろんエンドラなんか見たこともないし、エンドポータルを見たこともなければ、ネザー要塞でブレイズロッドを集めたこともないし、なんならネザーに行ったことがない。大抵、木材を集めて豆腐みたいな家を建てたあたりで飽きる。同じくオープンなフィールドのゲームである「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」は、ひとつの神獣もクリアしないまま、何をやればいいのかを忘れてしまい起動しなくなった。

 というわけなので、俺はエルデンリングをプレイし始めましたよ~~という対外的な宣言としてこのnoteを書く。「エルデンリングやってるぜ~」ってnoteに書いちゃったしな……、というプレッシャーによってプレイし続けようという作戦である。

 ここでひとつ白状すると、まさか自分がプレイすることになるとは思ってなかったので、ネタバレについてはまったく自衛をしておらず、まあまあの量を食らってしまっている。まあ、大丈夫やろ、多分。

 Steam版をキーボード&マウスで操作している。

 性質上、このnote自体がエルデンリングのバキバキのネタバレになるから、未プレイの人とかは注意したらいいと思う。

2024/08/26

「ELDEN RING」の起動画面。中央に「ELDEN RING」とタイトルが書かれている。タイトルロゴは最初のEと最後のGだけ他の文字より少し大きい。そのさらに下には「NEW GAME」「SYSTEM」「INFORMATION」「QUIT GAME」という選択肢が小さい文字で並んでいる。
EとGだけデカいのちょっとおもろいな

 購入した。何故かDLC込みのバージョンの方が安かった。プレイしようと思った直接の理由が「DLCのトレイラーに映ってた獅子舞がカッコよかったから」なのでむしろ大歓迎である。

「ELDEN RING」のキャラクターベース選択画面。「レベル」「生命力」「精神力」「持久力」「筋力」「技量」「知力」「信仰」「神秘」のパラメータがあり、ベースとなるキャラクターごとに異なる初期値が設定されている。
お前ら誰?

 早速始めるぞ~と思ったら、プレイヤーの「素性」を選べと言われた。数字がいっぱい並んでいるうえ、項目ヘルプでそれぞれのパラメータの意味を表示しても意味わかんないことしか書かれてない。「神秘が高い」ってどういう状態だよ。SEKIROは「攻め力」と「身体力」しかなかったぞ!
 こればっかりは初見の身ではしょうがないので、初期装備がいちばんカッコよかった「密使」にした。筋力と技量がそこそこ高くて、それから信仰も高い。たぶん、重くてむずかしい武器を振り回しながら神に祈るという戦い方になるのだと思う。

  操作キャラクターの外見も自分で設定するらしい。SEKIROが「アクション・アドベンチャー」、AC6が「アクション」である一方でELDEN RINGは「アクションRPG」であるとのことで、ロールをプレイングする必要があるらしい。ゲームは普段あまりやらないので詳細なキャラクリをやるのは初。

 自分でパラメータを1からいじくり倒してもドツボにはまること間違いなしなので、ファミ通が出してたキャラクリ指南の記事を参考にしながらいい感じになるよう調整した。

「ELDEN RING」のキャラクター作成画面。白髪の若い女性の肩から上の姿が映っている。
はい、私はこういう感じが好きです
「ELDEN RING」のキャラクター作成画面。キャラクターの名前は「Mushi」、体型は「タイプB」、年頃は「若年」、形見は「黄金の種子」を選んでいる。
かっけェ~! 「性別」じゃなくて「体型」を選ぶのは良いことだと思った。
それはそれとして、私の聞き間違いでなければ本編の音声で「She」って呼ばれた気がする。
いや気のせいかも。私の英語力を最も信じていないのは他ならぬ私である。

 「形見」はよくわからなかったので「黄金の種子」にしておいた。瓢箪の種と同じようなものっぽかったので。回復手段は多いほど嬉しい。

 チュートリアルを終えると「リムグレイブ」なる場所に出た。

「ELDEN RING」のプレイ画面。遠景に空を覆い尽くすほど巨大な金色の木がみえる。
すげ~~

 そこらへんにいた「ヴァレー」という怪しげな人物に言われたことを無視し、左に見えた海の方へと向かってみたところ、剣を背負った巨人のような敵キャラクターがいたので戦闘になる。

「ELDEN RING」のプレイ画面。手前に剣を構えたプレイヤー、奥に5メートルくらいの巨人が映っている。
巨人?

 めちゃくちゃ強かった。そこらへんをほっつき歩いている普通の敵のくせにHPが半分になると行動が変化するし。
 チュートリアルで習った盾ガードやガードカウンター、ローリングによる回避を駆使しつつ、約17分かけてようやく撃破した。挑戦回数は6回。AC6のチュートリアルのヘリでさえ2階で倒せたのに。前途は多難だと思った。

海岸を透明なフンコロガシ?が走っていた。倒したらなんか落とした。

 海岸を観光してからもとの道に戻ると、「ツリーガード」とかいうボス敵がいた。

「ELDEN RING」のプレイ画面。画面奥に巨大な騎兵のキャラクターが映っており、画面中央には「YOU DIED」と表示されている。
絶対今じゃないって!

 さっきの巨人よりはるかに強く、攻撃によっては一撃で体力を9割以上吹き飛ばされるほどである。絶対今戦うべき相手じゃないよな~と思いながら1時間戦い続け、37回目の挑戦で撃破した。

「ELDEN RING」のプレイ画面。画面中央に「ENEMY FELLED」と表示されている。
一時間ならまあ思ったほど苦戦しなかったくらいだな~
というのがAC6とSEKIROで培われた感性である。時間泥棒め。

 全体的に自分のモーションはSEKIROよりもずっと重々しい。歩くのも走るのも遅いし、剣はめっちゃ振りかぶるし、ヨッコイショ、って感じでローリングする。そのうえほとんどのアクションでスタミナゲージを消費するので、状況を見極めつつ、ひとつひとつの行動を丁寧に入力していく必要がある。ここはガードしよう、とか、今受けると盾を弾かれるからローリングしよう、とか、これはこれで考えることが多くて面白い。SEKIROみたいなきわめてシンプルに研ぎ澄まされたアクションとは向いている方角が同じようで違うと感じる。いやこれでもシンプルな方なのかな。あんまりアクションゲームやらないんでね、わかんないんすよ、ガハハ!

 とりあえずそこらへんの雑魚をしばきながら導線に従って進んでいくと、「メリナ」と名乗る人物に絡まれた。

「ELDEN RING」のプレイ画面。左目を閉じた女性の顔が映っており、画面下に「…貴方と、取引がしたいの」という字幕が表示されている。
かわいい

 曰く「レベル上げできるようにしてやるから代わりに黄金樹の麓に私を連れていけ」とのことなので了承した。

 ツリーガードやそこらへんの雑魚を倒して手に入れた「ルーン」(経験値とお金を兼ねた存在らしい)をめいっぱいに使って、とりあえず生命力と筋力を上げておいた。HPと攻撃力を増やすのは多分合ってると思う。たぶん。

 そこらへんの雑魚をしばきつつ適当に歩いていると、「アギール湖北」の付近で「リムグレイブ坑道」なるダンジョンを発見した。敵をしばいたり敵にしばかれたりしつつ最奥に達すると、ボス「石堀りトロル」と戦闘になった。

「ELDEN RING」のプレイ画面。前に示した巨人と同じような見た目のボスが見える。画面下には「石堀トロル」と書かれた体力ゲージが表示されている。プレイヤーは巨大なツルハシを持っていて、頭には防具を身に着けていない。
あなたトロルっていうのね!
そこらへんで拾ったつるはしが重すぎて装備重量がオーバーしそうになったので頭防具を外したら銀髪が映えていい感じになった。

 最初に戦った巨人? と姿かたちがほぼ同じだ。どうやらこれは「トロル」という種族らしい。動きのパターンは既に戦った個体と似通っていたので、ほぼ苦戦することなく数回のリトライで撃破。

 もしかして俺ってエルデンリングうまいんじゃね~~~~? とイキりそうになったのもつかの間、「飛竜アギール」が突如空から降ってきて戦闘が始まった。

「ELDEN RING」のプレイ画面。画面手前を左向きに走っているプレイヤーに向かって、灰色のドラゴンが画面奥から咆哮している。画面下には「飛竜アギール」と書かれた体力ゲージが表示されている。
こんなん人間がひとりでどうこうできる存在じゃないだろ!

 なるほどここが「アギール湖」なのは「飛竜アギール」が居るからかぁ、などと感心していられたのもはじめのうちだけで、信じられないほど範囲の広いブレスを吐いてきたり、あっちこっち飛び回ったりと、巨体に見合わぬ俊敏さと攻撃力の高さに翻弄され、ほぼ何もできないまま三十分くらいボコボコにされ続けて涙目で敗走する羽目になった。厳しいゲームだ…………。

 その後、探索を続けるうちに発見した「林脇の洞窟」で「ファルム・アズラの獣人」をサクッと倒したりしつつ、マップを眺めていると、端の方に気になるオブジェクトを発見したので向かってみることにした。

金色の丸からヒョロヒョロが飛び出ているのは、主人公が進むべき方角を示している。
マップの全域をしらみつぶしに進むようになっているわけではなさそうなので、合間を縫って関係ない場所にも行ってみることにした。

 敵の要塞のような場所を占領したりしつつ到着すると、そこは「主なき猟犬の封牢」なる場所で、中央部分を調べるとワープし、ボス「猟犬騎士ダリウィル」と戦闘になった。

痛い攻撃を素早く出す敵は強い(あたりまえ)

 こいつが強い! 大ぶりの攻撃をドスンドスンを繰り出してくる傾向にあった今までのボスと違い、ちょこまかと動き回りながら、素早い攻撃を繰り出してくる。行動のパターンが読みづらく、いつ攻撃を挟めばいいのか、どの攻撃にガードカウンターを合わせればいいのかがさっぱりわからない。おまけに、攻撃を受けるたびに謎のゲージが溜まり、マックスになると「BLOOD LOSS」なる効果が発動して大ダメージを食らうので、あまり盾で受けすぎるのも危険だ。
 30分ほど斬り合ったが、ツリーガードのときのような希望が見えない。どうやっても体力を半分より削ることができない。
 そこで、武器をそれまで使っていた「ブロードソード」から、そこらへんで拾った「君主軍の大剣」に切り替えてみた。前者が「直剣」、後者が「大剣」という種類の武器である。はじめは何が違うのかわからなかったが、どうやら大剣の方が振りが遅い代わりに攻撃力が高そうだ。攻撃を差し込むチャンスが少ないのならば、その少ないチャンスで少しでも大きい火力をぶつけるべきだろう、と思い、君主軍の大剣をメイン武器としてこのボスを攻略することにした。そしてさらに、溜まっていたルーンで筋力をすこし増やし、さらにそこらへんで拾っていた「鍛石」を利用して、武器を+2の状態まで強化した。
 といったあたりまで準備してから再戦すると、むろん苦戦しなかったということもないが、さっきと比べるとはるかに楽に戦うことができるようになっていた。もちろん行動パターンをかなり読めるようになってきたというのも大きいだろうが、キャラクターや武器を強化した影響も少なからずあったのではないだろうか。

「ELDEN RING」のプレイ画面。中央に「ENEMY FELLED」と書かれている。
ドロップ品の「猟犬の長牙」は要求ステータスに達していなかったので使えなかった。

 敵が倒せないのならば(最終的には)プレイヤーの技術を向上させるしかない、という設計だったSEKIROと違う点はこういうところにもあるのかもしれんなと思った。知らんけど。

 その後、強化された剣を携えて飛竜アギールと再戦すると、さっきの二倍以上のダメージが入り、驚くほどあっけなく勝利できた。
 これがRPGの力か!

「ELDEN RING」のプレイ画面。画面手前ではプレイヤーが馬に乗って走っている。画面奥では、プレイヤーに向かってドラゴンが炎を吹いている。画面下には「飛竜アギール」と書かれた体力ゲージがあり、7割ほど削れている。
こんなバケモンに勝てるんだなぁ

 馬に乗って爆走しながらヒットアンドアウェイすれば炎を避けられると気が付いたのも大きいだろうけど。

 かくしてボスを二体立て続けに撃破し、およそ8900ものルーンを手に入れた。いやぁこんなにあったらレベルが上がりすぎて苦戦出来なくなっちゃうよ~ハハハ~などと考えていたら、宝箱に偽装した転送罠に引っかかり、高難易度のダンジョンと思われる「サリアの結晶坑道」に閉じ込められた。
 このゲームでは他プレイヤーが書き残したメッセージを参照することができる。そのメッセージによれば「この先、右が有効だ」とのことだったので、右に向かうと、信じられないくらいボコボコにされた挙句ルーンをすべて失った。正解の道は左だった。ひどすぎるだろ!

死ぬとすべてのルーンをその場に落とし、回収する前にもう一度死ぬとロストする。
8900ルーンを回収できる目前で力尽き、ロストが確定した瞬間の様子。

 といった感じで「ソウルボーン」の洗礼を受けつつ、この日はこのあたりでやめにしておいた。

 「AC6」や「SEKIRO」と比べると圧倒的にゲームスピードが遅く、モッサリしているとさえ感じられたので、これ大丈夫かいなとはじめは感じたが、アクション部分の駆け引きは思った以上に楽しい。「SEKIRO」にはそんなに多くは存在しなかった異形の敵がわんさか出てくるのもワクワクさせられる。
 「そこらへんで拾った」とか「そこらへんを歩いていると」とかいう表現の通り、そこらへんをうろうろしているだけで新しいものが発見できるし、「あそこに行ってみよう」という気分になるロケーションがあらゆる場所に配置されていて圧倒される。
 リソースを配分していくやつがかなり苦手なので今後武器強化用アイテムやレベルアップの割り振りなどで苦労させられそうだが、わりと楽しく遊べそうで、今後が楽しみである。

 あと、「自分のキャラクター」を動かしているという感覚は、存外に心地よいものだ。

「ELDEN RING」のプレイ画面。画面奥に数メートルもある巨大な蟹の姿をした敵キャラクターがいる。
えらいこっちゃ
「ELDEN RING」のプレイ画面。銀髪のプレイヤーキャラクターがこちらを向いている。
カメラ目線にして顔面を眺めて悦に入る時間が定期的に発生する。
「ELDEN RING」のプレイ画面。赤い頭巾をかぶった女性が横座りして、画面手前にいる主人公に語り掛けている。画面下には「なんだか、おかしなことですね」という字幕が表示されている。
ローデリカ! ローデリカじゃないか!
きみのことは漫画で読んだから知っているぞ! ガハハ!


 ところで祈祷ってこれ使えるやつなんですか……? 効果があるのかないのかよくわかんないステルス呪文と絶妙に使いづらい回復呪文しかないんですけど……これ今後いろいろ増えてくれるんですよね……?

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