風の谷のナウシカ
ある日、ナウシカの原作本を妻が買ってきた。
小さい頃、7つ歳の違う兄貴の部屋に同じ本があり、読んだ時には、うぇ〜となるようなグロさだったのをよく覚えている。
兄貴の部屋によく忍び込んでは、漫画を読み焦っていた。
部屋に入る時はいつもワクワクとドキドキと気味悪さが混在していた。
もちろん兄貴が帰ってくる前に、元の位置に戻しておかなくてはならない。
コブラや孔雀王、ルーミックワールド、アキラなど、劇画タッチの漫画ばかりの中、ドラゴンボールのポップさや、きまぐれオレンジロードの甘酸っぱさには随分助けられた。
しかしながら、孔雀王やルーミックワールドの何とも言えないエロさにも随分興奮させられた。
で、年を経てナウシカの原作本と再会したのである。
相変わらずうぇ〜っとなるシーンも多かった。
しかし印象的なコマ?なんて言うか分からんけど、その絵は覚えているもんやなとも思った。
そうして自身の記憶の旅もしながら、時に夢中に、時に嘔吐と下痢に見舞われ朦朧としながら読破した。
(その時分はノロウィルスにかかり、トイレとの往復という地獄の気分の中、野田内回りながら読んでいた。これは死んでまう、と思うぐらい辛かった)
ので、読んでる時の気分の浮き沈みは半端なかった。
誰が良かったとか、この設定はどうだとか、普通なら気になるような、おかだとしお氏のような、そんな無粋なコメントを書くつもりはない。
(本当は自身に考察力も書く能力も全く見当たらない故)
とにかく渾沌とした意識や感情の中、なんとか読み終えた。
そして一言、
生きねば………