第二章 『ポールの機材と安全性』 1.物件探しのコツ①
ダンススタジオ物件を探すのは、ここ日本ではそう簡単なことではありません。
やはり騒音の問題が付きまとうからです。
音楽のボリュームについてもですが、足音や振動なども問題になります。
もともとeyecandyを運営していた渋谷スタジオは、入居当初、お隣さんは音楽スタジオでした。
いわゆるレコーディングブースがあるような。
入居当初は「お互い様ですね~」などと、フレンドリーな関係を築いていた。
しかしある日、
お隣りさんが怒鳴り込んできたーーーー!!!
真っ赤な顔で激怒して。
「ドスンドスンうるせえ~~~~っ!!!」
って。こちらも驚いたんだけど。
思った以上に振動が伝わっているようで・・・。
ポールダンスって踊っているとこだけ見ると空中でフワフワ優雅に舞っていますが、
練習ともなると(特に初心者さんだと)着地の際にドンっ!って降りてしまうこともあって。
お隣さんがレコーディングの途中だったりすると、機材が揺れたりするらしく^^;
とはいえ、こちらも開業してしまったのでそう簡単にやめることもできないですし。
着地をフワッとソフトランディングに徹して!!!っていうのは、とてもいいトレーニングにはなりますがw やはり限界もあり。
お隣りさんのクレームはおさまらず、その後も何度かレッスン中に怒鳴り込みに遭い。
大家さんも困ってしまい、お隣さん・大家さんとも互いに協議の結果、「安全マットを床にしきつめる」ということで一旦収まりました。
そのため、いわゆる子供部屋や柔道の道場にあるようなクッションマットをスタジオの床中に張り巡らしました。
落下が心配な技をやるときにはこれはとてもよかったのですが。
やはり張ることでのデメリットもありました。。。
逆に手で床を押すような技(倒立のような)は床を押し切れずやりにくかったり、ヒールを履くことはできなくなってしまったのです。
また、
一番困ったのは湿気対策。
湿気あふれる日本の夏。マットはすべての湿気を吸ってしまい、スタジオ中湿気で溢れ、特に半地下の物件だったもので(渋谷スタジオ当時)。
夏になるとトイレや水回りにすごいカビが生えたり、マットもめちゃくちゃカビ臭くなったり!😖
そして肝心のポールもぬるぬるでなかなかうまくできない・・・・
これ、ポールダンスやったことある人はわかると思うのですが。
湿気や汗はポールダンスの大敵
なんです
滑り止めを使っても限界があり、ヌルヌルですとすべての技ができない( ;∀;)
落下の危険も高まります。
その後、お隣さんはお引越しされまして、苦情問題は解消されたものの、
うちのスタジオマットは残ったままで湿気問題は続きましたし、
天井高の問題等で(渋谷スタジオはもともと2.6mぐらいの一般的な天井高をポール設置個所だけ天井くり抜き2.8mにして使用)
やれることの限界を感じ、
天高ある物件を探そう!
ってことになり、
その後秋葉原スタジオを開設に至るのですが。
秋葉原スタジオのお話はまた次回に。
今回のお話は
換気のいい物件にすべし!!
ってこと。
ダンススタジオは地下物件も多いですが、あまりオススメいたしません~~。