🇬🇷ギリシャ旅行記⑥_クシャダス

2023年7月18日 19:58

2023年7月4日
2番目の寄港地、トルコのクシャダスでのお話です。

クルーズ船は１か所だけ外国に寄港しなければいけない決まりがあるらしく、今回はトルコのクシャダスへ。
無料オプションとしてこのクルーズ船にはクシャダス近郊に残るエフェソス遺跡ツアーがついてきます。
有料でキリストの母親、マリア様終焉の家とエフェソス遺跡が申し込めます。
他にもキリストの弟子、ヨハネの墓なんかあります。

エフェソス遺跡は前回トルコを訪れた時に行っていて、同じツアーに参加された方の情報を見ると、それと全く同じ工程を辿るので、私だけキャンセルしてクシャダスの港町を散策することにしました。

クシャダスの雑な紹介

古代はこの港自体は海に沈んでいました。
ピジョン島なんかは昔の痕跡が一部あるようですが、
本格的な街の形成がなされたのはオスマントルコ時代。
オスマントルコ外伝～愛と欲望のハレム～

で出てきた海賊提督ハイレディン・バルバロッサが城砦を強固にしました。
バルバロッサはパイレーツオブカリビアンのバルバロッサのモデルになった内の一人です。

時代は移り、アフメト1世の時代のオクズ・メフメト・パシャにより町をさらに発展させたようです。
オクズ・メフメト・パシャは、愛と欲望のハレムの続編、新・オスマン帝国外伝～影の女帝キョセム～のキョセムの二女を娶ったパシャです。

このドラマを見ていれば、絶対聖地巡礼したくなる町です。

エフェソス遺跡ツアー内容について

７時に下船、バスでエフェソス遺跡へ。
話者ごとにバスに分かれて乗車。
日本人は日本語話者専用のバスに乗車します。これには理由があり、日本人だけ革製品のお土産屋に連れていかれるようです。
私が以前トルコで行ったお店と同じようで、日本人はエフェソス遺跡と革製品の土産屋がセットになっているようです。
以前行った時の写真を少し掲載して説明します。

エフェソス遺跡は古代ローマの町で、ローマ衰退や地すべりなどで壊滅しました。
現代でも発掘調査が行われ、劇場では今でもコンサートが行われています。
有名なところとしては

左上から
テルマエ
ニケ
お金持ち大通り：一番奥の大きい建物が図書館で、それを右に曲がると娼館宿街
クレオパトラの妹の棺
公衆トイレ：冬は奴隷が座って人肌に温めてくれます
娼館宿街入り口にある足：この足の大きさに満たない者は成人とみなされないので、ここから先には入れません。
「図書館に行ってくる」と言って、行かずに右に曲がり娼館宿に行く男が多かった話が今でも残っています

大劇場。
ここでヨハネがキリスト教を布教していたところ捕まり、時の皇帝によりパトモス島へ流されました。

革製品屋の流れとしては、お茶を頂き革製品のファッションショーが始まります。お客も何人かステージに上げられてランウェイ歩かされます。
その後革製品の部屋へ。店員さんもすごい押し売りで、押しに弱い日本人は大体買います。前回は１人、今回は４人、革のジャンパーを買ったらしいです。
ここで1時間以上つぶれるので、興味がない人には時間がもったいないなーと思います。

到着

到着6:30
最終乗船12:30
起床が7時位。支度してデッキに出たら、クシャダシの山とピジョン島が目の前に飛び込んだのには感動。
「KUSADASI」と書いてある山の上にいる金色のおじさんの像は、初代大統領ムスタファ・ケマル。
トルコがオスマン家の皇帝支配から民主主義に移行し、初めての選挙で当選した人。
この人が現在のトルコを作りました。

多くのお客はエフェソス遺跡ツアーに既に出かけていて、レダカジュアルダイニングは余裕があるのでゆっくりできます

窓際の席も取れた。
ギリシャヨーグルト、サラダ、ズッキーニと人参のグリル、パンケーキ、チキンソーセージ、オレンジジュース、コーヒー。
海外はオレンジジュースが本当おいしい。毎日飲んでます。
ピジョン島見ながらの朝ごはんとか最高。

下船して大きなお土産屋を通らないと街に出れません。
商魂たくましい。
ここ抜けるのに結構かかるので、時間に余裕を持ちます

現在3隻の船が寄港しています。
一番後ろには動く高級ホテルMSCクルーズ。
手前が私が利用しているセレスティアルオリンピア。
釣りしてるおじさんが沢山いました。餌のパンを水鳥に食われてて追いやってたの面白かった。

ギュベルシナダ(ピジョン島)

ポートから徒歩15分ほど。
歴史としては本格的に要塞化されたのはオスマントルコ時代、海賊を取り締まる警察署として機能し、クシャダシ初代総督バルバロッサに武器庫として建設され、オクズ・メフメト・パシャの時代で城を修復し、19世紀のギリシャ独立戦争により城壁が完成しました。
世界遺産暫定リストに入っています。

入口は観光タクシーの呼び込みが沢山。
ピジョン島に行く道すがら白タクもいましたが、こちらは値段とツアー内容が書いてあるので高くても安心。
右の遊覧船は1時間程度50トルコリラくらいだった気がする

パイレーツオブカリビアンのモデルになった海賊提督バルバロッサ所縁の地のため、こういう遊覧船も多数

1671年にここを訪れた旅行者曰く、40名のイニチェリとバリエムズ砲10門配備、鳥一匹飛べない堅牢さと書かれています

これを見に来た！！
ハイレディン・バルバロッサ像！
城と旗をバックにかっこいい！！

キャラバンサライ

現代では複合施設としてイベントごとに使われているようです。
中庭のみ誰でも見学できます

バルバロス通り

ここにオクズ・メフメト・パシャの像があったらしいんですが、現在整備工事が進んで取り払われたようです。

旧市街バザール

モスク

オクズ・メフメト・パシャが建てたモスク。
バザールの横の路地から入るので、ちょっと入り口がわかりづらい

地元の子供がスマホゲームしてました。
「トルコの子供は親日だから必ず話しかけてくるほど人懐っこいよ！」
と聞いていたんですが、こっちをちらちら見てくるので話しかけたら、すごい恥ずかしそうに会釈だけしてこそこそ話してました。

城壁と城壁門

オスマン帝国時代の門跡
この後ろのカフェの客引き凄かった。適当にあいさつしてグータッチでバイバイ。
立ち止まってると誰かしら声かけてきます。
人殺しとか詐欺師ではないので、怖いとか考えず、
もうディズニーランドのキャストだと思えば良いです。
そういう国なので。

トルコのスタバ

トルコのスタバ限定ターキッシュコーヒーがあるよ！ときいたので飲んできました。
一緒に出された甘いロクムとコーヒーは絶品。

どこからか野良犬がやってきて隣に寝だした。
上目遣いで可愛らしくしてくるんですが、
トルコの野良犬は狂犬病ワクチンしてないので関わらないほうが良いです。
周りもみんな逃げてた。
私も早々に飲んで店を出ました

トイレも借りようとしたら、女子便が壊れてて困った。
男子便に並んでいた男性が「ここ使っていいよ」と言われ、男子便に案内される。
並んでる人に開けてもらってお断りできないほど結構ひっ迫していた。

その他

買い物したりお話ししたり。
個人的な比較だけど、旧市街バザールより、グランドバザールのほうが客引きが多い印象
旧市街は土産屋以外に飲食店も多い。グランドバザールのほうが港に近いのでお土産やが多い。

この辺は鮮魚市場もあり、おいしいシーフードレストランも多いそうです。時間があれば入りたかった！

スパイス屋

お土産に牛肉用スパイスを買った店。多分ここ。
帰国後食べたけど、家の肉が中東系のレストランみたいになった。
トルコのお土産何でも売ってました。
スパイスの味見をさせてくれて、どれもスパイス舐めるだけでお酒が飲めそうなほど完成されている。
オススメの使い方もスパイスが入ったバケツに書いてあるのでわかりやすい。
「カツ用」と日本語で書かれたスパイスがあって、トルコは豚肉は食べないはずだからきいてみたら、「カツ」というトルコの料理があるらしい。
日本人は誤解してしまいそうだ。
日本人を久々に見た！と店のお兄ちゃんが進撃の巨人トークをかましてきたので、オスマントルコ外伝が日本でやっててはまってる人多いこと、スレイマンのは終わって今キョセムやってることを話したら非常に驚いていた。
気を良くした兄ちゃんが「お茶飲んでく？頼むよ」と言われたけどこの暑さであのチャイを飲む自信がないのとシステムが分からないのと、他にも行きたいところがあるのでお断りした。

衣料品店

10年くらい前にトルコを訪れた時に買ったのが具合が良くて、新しいスカーフが欲しくてグランドバザール入って真ん中くらいの店で買いました。
トルコのスカーフは安くて冬も暖かく乾燥した地域では日除けにもなるし、雑に扱ってもベロベロにならない優れもの。デザインの種類もすごいので、気に入った一枚が見つかると思います。

値段は当初15€といわれましたが、店の主人と少し英語話して、値段交渉の時にスマホの翻訳機能でトルコ語で「もう少しお安くなりませんか？」と見せたら大爆笑され、12€まで下げてもらいました。

10年前のカッパドキアで値切って1000円位、イスタンブールで1500
円〜2000円位だったので、昨今の値上げや円安を鑑みて妥当。

最後に日本でオスマントルコ外伝やってて日本の奥様に人気だよ。と先程と同じようなことを話したらびっくりしてて、他の仲間にも「ねぇ！日本であのドラマやってるんだって！」「え！マジ？ww」てなってました。

絨毯屋のムスタファじいさん

これが物凄いしつこかった。炎天下の日向で熱いチャイを飲んでただけある。
さきほどにようにオスマントルコ外伝ネタを出したら、商売はいいからドラマの話になり、「僕ムスタファていうんだ。君の名前教えて」を受けて、「スレイマンの息子と同じ名前じゃんwww」て言ったら気を良くし、「チャイ頼むから待ってて」「愛が芽生えた！これから付き合おう！」「目が綺麗」とか色々面倒くさくなってきたので、出港時間伝えて逃げようとしたら「大丈夫。クルーズ船なら電話すれば船出してもらえるから！」
いやそれだいじょばないだろ。ということでマジで時間ないを強く言って逃げました。

ポート前のお土産屋

カタコトの日本語を話すトルコ人に「これ僕の日本語の師匠」と紹介された、名前が発音できない男性。日本語ガイドもされてたので、簡単な日常会話なら通じました。
ここでも外伝トークふったら良いものがあると紹介してくれたのが、「ヒュッレム・スルタン」という名前の香水w
ちなみにスレイマンとキョセムはないそうです。

彼は日本人向けガイドや、イスタンブールのグランドバザールで日本人の団体客が待ち合わせ場所に使うお土産屋にいた過去があるので、以前行った時会ってるかもね。て話してた。

俳優さんについて。スレイマンの役者はもう本当スターのような人。
一番初めのヒュッレムの役者、ウゼルリさんは突然主役で出てきて演技は微妙だった。彼女はトルコとドイツのハーフで、ドイツに長く住んでたからトルコ語の発音も変だったが、まぁヒュッレムじたいがロシア出身だからまぁいい。あとヒュッレムじたいはあまり好きではない。
スレイマンは皆大好きなのにヒュッレムになると手厳しいw

オスマントルコ外伝でよく使われるトルコ語も教えてくれた。

「ゲァー」：ドアをノックした後にスルタン達がいう言葉＝「come」。
ただし日本人はLとRの発音できてないから私の発音は変

「インシャウラ」：日本語では直訳は難しいが、「そうなることを祈ってるよ」みたいなニュアンスで、現代でもよく使うらしい。
例）料理下手な友達が料理作るんだ。インシャウラ
この場合の日本語のニュアンスとしては「美味しくできると良いね」みたいな感じ
こう言った具合

さいごに

全員同じことを言ってたけど、コロナ以降日本人を全く見かけなくなって寂しい。のだそう。親日的にも懐的にもw
日本人だとわかるとかなりフレンドリーに話してくれる。
一応、今乗ってる船に日本人は数十人いるんだけど、皆エフェソス遺跡に行ったことは伝えておいた。
回復すると良いね。