【読了】シュガーアップル・フェアリーテイル はじまり
今回は「シュガーアップルフェアリーテイル」シリーズの第1巻
「砂糖菓子と黒の妖精」を読みました。
2012年の作品ですが、このタイトルを聞いたことがある方はいるのではないでしょうか?
なぜなら……
2023年にテレビアニメ化されるからです!!
全17冊ある大長編シリーズなので、アニメではどこまでやるのか、続編があるのか気になるところですが、今回は1巻を読んだ感想を書いてゆきます。
○○編と区切ってあるので、次回からは一区切りついたら感想を書くと思います。
まず、タイトルの”シュガーアップル”とはなにか。”銀砂糖師”とはなにか。
1巻は世界観について、主人公アンと戦士妖精シャル(シャル・フェン・シャル)を通して読者に説明する内容でした。
この物語の世界観はおおまかに言うと”人間と妖精が暮らす世界”です。
ただ、パワーバランスは大昔は妖精、現在は人間にあります。
そのため、人間は妖精を使役して生活しています。つまりは妖精=奴隷ってことですね。
妖精を使役するため、彼らは片羽を人間にもぎ取られています。
妖精にとって羽は心臓に等しく、それを引っ張られたり傷つけられたりすると苦痛を覚えます。妖精の羽はシルクのようで、肌触りがよくたたむこともできるとか。
主人公のアンは自身の夢を叶えるため、王都ルイストンを目指します。
少女一人では狼や野党の心配があるため、戦士妖精を護衛にしようと決めます。そこで出会ったのがシャルです。
アンの夢は”銀砂糖師”になること。
銀砂糖師はこの世界で、国王に認められた者しかなれない希少な職業でアンの母親はその銀砂糖師でした。物語の始まりで、アンの母親は病気で故人となっております。
私たちの世界でいう飴細工みたいなものでしょうか……。
銀砂糖師は”銀砂糖”のみで花や妖精などのモニュメントを作ります。
銀砂糖は大昔の妖精が人間に教えたもので”砂糖林檎”を加工して生成します。質の良い銀砂糖を妖精が口にすると寿命が延びることから、現在の人間からも”縁起の良い食べ物”として高値で取引されます。
その銀砂糖を砂糖林檎から生成し、それらを使ってモニュメントを創る最高位の職人のことを”銀砂糖師”というわけです。
モニュメントを創る技術の他に、質の良い銀砂糖を生成する技術も問われるわけです。
タイトルの”シュガーアップル”は砂糖林檎のことを指し、”フェアリーテイル”は人間と妖精が暮らす世界観を表しています。
1巻では銀砂糖師の試験を巡りトラブルが起きます。
果たして、アンは試験に合格し、銀砂糖師になれるのか?
それはお手に取って、ご自身でお確かめください。
次回は”銀砂糖師編”を読み終えてから全体の感想を綴っていこうと思います。ま、まずは本を確保するところから……(笑)
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